ブラウザの上部にURLを入力すると、ウェブサイトが表示されるのはご存じのとおり。ただ実際のところ、ウェブサイトの識別にはIPアドレスが使われており、URLをIPアドレスに変換する仕組みが利用されている。この仕組みはDNS(Domain Name System)と呼ばれており、Windows 10では自動的に取得するようになっている。契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)もDNSを用意していることが多く、手動で設定を変更することも可能だ。
ユーザーとしては、高速で情報を収集されず、無料で手軽に使えるDNSが欲しいところ。有名どころでは、2009年にGoogleが公開した「Google Public DNS」がある。しかし、今年に入って、さらに高速な「1.1.1.1」というサービスがお目見えした。
Cloudflare社が提供している「1.1.1.1」
同サービスは、この春から提供されていたが、11月11日にはiOS/Androidアプリもリリースし、PCでもスマホでも利用できるようになった。DNSの設定を1.1.1.1に変更すれば、即恩恵を受けられる。
DNSに負荷をかけて反応速度を計測するDNSPerfの計測結果によると、平均的なISPの反応速度は68.23ms、Google Public DNSは33.85msのところ、1.1.1.1は10.95msだったという。さらに、1.1.1.1は、変換したIPアドレスの記録を取らないと宣言し、毎年システム監査を受け、それを証明するとしている。