デジタル

新型が登場したMacBook Air、Mac mini、iPad Pro ボーナスで狙うならどれ?

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第22回~

 2018年10月30日、アップルはニューヨークで新製品をまとめて発表した。9月にiPhoneの新モデルを発表したばかりなのに、なかなかに盛りだくさんだったので、注目ポイントを紹介しよう。

10月30日、ニューヨークのブルックリンでスペシャルイベントが開催された

新型「MacBook Air」は値段がお高め

 まずは、機種IDが「MacBookAir8,1」と呼ばれる新しい「MacBook Air」が登場した。13.3型のRetinaディスプレイを搭載し、解像度は2560×1600ドット。従来モデルより、48%多い色を再現できるという。新機能としては、Touch ID指紋認証センサーをキーボードに組み込んでおり、ユーザー認証が簡単に行えるようになった。大きくなった感圧タッチトラックパッドや第3世代の打ちやすいキーボードも魅力的。第8世代のCore i5プロセッサはとても高速で、重い処理もサクサクこなしてくれる。  古いMacBook Airを買い替えようとしていたり、Macデビューしようとしているなら当然イチオシなのだが、ネックは13万4800円(税別)という価格。MacBook Airは手を出しやすい価格が魅力の一つだったのだが、新モデルは単純に金額が高い。  何年か前のMacBook Airを愛用しており、その間に出世を果たした人が自分へのご褒美に購入するのにぴったりと言える。ボディカラーはゴールド、シルバー、スペースグレイの3種類が用意されているので、変わった色のMacBook Airでどや顔したい人は大満足することだろう。単にモバイルノートが欲しいなら、普通のMacBookのほうが軽いし、オフィスでバリバリ使いたいなら、MacBook Proの15インチの方が向いているだろう。

MacBook AirはTouch IDとカラバリがポイント

フルモデルチェンジした「Mac mini」が4年ぶりに登場

 4年ぶりに「Mac mini」の新モデルも登場した。CPUが強力になり、メモリやストレージが大容量&高速化しているのは期待通り。拡張性が高いのがウリで、イーサネットとThunderbolt 3(USB-C)×4、HDMI、USB×2、3.5mmヘッドフォン端子などを搭載している。トリプルディスプレイ出力や、5Kディスプレイへの出力も可能だ。SDXCスロットが廃止されたのはちょっと残念。  インテルCPUを採用する前の2005年に登場し、愛されてきた製品がフルモデルチェンジしたのはうれしいところ。しかし、価格は8万9800円(税別)からと大幅に値上がり。とはいえ、手頃なエントリーデスクトップというよりは、バリバリ使える性能を搭載したので、コスパは悪くない。デスクトップでの作業がメインだが、Mac Proほどのグラフィック性能が不要という人にオススメ。WindowsのデスクトップPCを使っていたが、Macにデビューしたいという人にも向いている。キーボードやマウス、ディスプレイなどをそのまま流用できるためだ。

久しぶりに「Mac mini」がフルモデルチェンジ

順当な進化を遂げている

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ノートPC以上の性能を持つ「iPad Pro」
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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