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大阪万博で飲食店のクオリティーが下がる!? 夜の街からは不安視する声も

バル系の店ばかり増えている

 東通り商店街とは比較的リーズナブルなキャバクラや飲食店が混在する夜のキタの中でも最も賑やかなエリアだが、東通り商店街からはこんな声も聞こえた。 「外国人観光客受けを狙っているのか最近はバル系の飲食店が増えすぎて、正直飽き飽きしています。とりあえず多国のお酒を置けばいいと思っているのか、美味しくないワインを出す店も多いですね。店員も人手不足なのか未成年のような子ばかりで、お酒の説明もロクにできません。それなのに値段は上がる一方で、せめて深夜ぐらいは未成年の店員は使わないでほしいですね」(東通り商店街キャバクラ嬢)  店員に困惑する声はそれだけではない。インバウンド需要が高まり外国人スタッフを雇う飲食店も増加する中で、やはりコミュニケーションの問題は生じてくる。 「アフターでたまたま入ったチェーン店のどんぶり屋。もう始発も近かったので、テイクアウトにすることに。そう注文して外国人店員が『ハイ』と言ったのに、出てきたのはイートイン用でした……。会計も5000円を出したのに1000円と間違えたのか小銭でお釣りが返ってきました。英語で説明しても発音が違うのか全然通じませんでしたね。いくら人手不足とはいえ、せめて言葉が通じる人を雇ってほしいです」(ミナミのキャバクラ嬢)  不満を漏らす彼女達だが、万博開催が決定してさらに懸念する声も上がっている。 「今後、外国人観光客をキャバクラに受け入れるかも大きな課題ですね。ここ数年で外国人観光客が増えて、うちの店も外国人の入店がOKになったのですが正直困惑しています。音楽が流れているのでクラブと間違えて踊り出す客や、お触りOKだと勘違いする客も……。もし今後も受け入れていくつもりなら、せめて英語を話せるキャストを雇うか、オーナーが入店時に説明してほしいですね」(キタのキャバクラ嬢)  7年後に万博を控える大阪、夜の街との関係性は今後どうなっていくのだろうか。〈取材・文/カワノアユミ〉
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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