更新日:2021年09月17日 12:17
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しゃぶしゃぶ鍋パワハラ事件、ネットでは無実の人間が犯人扱いされていた

無関係の人間が犯人として晒される

炎上 また今回の事件は、別の被害も生み出している。当初の報道では加害者が経営する事務所の名前が公になっていなかったこともあり、ネット上では犯人探しが横行。そして、「こいつが犯人だ」と名指しされていた人物がいた。だがこれはまったくのデマだったのである。  この犯人とされた人物は、渋谷区のギャル系モデル事務所で社長を務める女性。運悪く、加害者と同じような立場の人間だったということもあってか、犯人として顔写真や個人情報が晒されてしまったのである。報道されたパワハラ動画では、鍋に顔を押し込む男性のものと見られる手が映っていたこともあり、「この人ではないんじゃないか?」の声もいくつか挙がったが、デマ情報の拡散が沈静することはなかった。  現在は加害者が社長を務める芸能事務所の名前が報道され、ネット上でもこの女性社長が犯人説というのはデマとして、情報を訂正するサイトもある。が、このデマの被害に合った女性からしたら許せることではないだろう。情報社会の昨今、何か事件があると、無関係でも犯人にされてしまう可能性もあるということだ。恐ろしい現実である。  今回のパワハラ騒動、今後しっかりと真相が究明され、加害者には正当な罰が下されることを願う。同時に、無根拠なデマで中傷を受けた被害者の名誉が回復されるような措置が取られればいいなと感じた。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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