「今年のM-1は過去最高レベルの戦いになる」元ファイナリストが断言
では、今年の準決勝の戦いはどうだったのか? 昨年のファイナリストである「和牛」「スーパーマラドーナ」「かまいたち」「ゆにばーす」は、きっちり動画で披露されていなかった「ベスト1」を用意して会場が大爆発。異論の余地はなく貫禄の決勝進出である。
2017年の年初から極端に露出が増え、前回大会も決勝進出最有力と目されていた「霜降り明星」だが、露出増加が仇となり、ネタの消費も早く、昨年は完全にネタバレで撃沈した。そんな「霜降り明星」が今年はきっちり動画で披露されていないネタを温存して会場を圧倒。念願の決勝初進出を決めた。 「霜降り明星」とともに決勝初進出を決めた「見取り図」と、唯一のヨシモト所属ではない、ケイダッシュステージ所属の「トム・ブラウン」は準々決勝のネタに新たな部分を加え、その部分が爆発。この2組の「準々決勝ネタ+α」という仕掛けは、今後の新たな突破口になるのではないかと感じた。 「ジャルジャル」は準々決勝と同じネタではあったが、昨年、審査員の松本人志さんから「一番面白かった」と言わしめた「校内放送ネタ」を踏襲するようなネタを披露。ギャグっぽい部分もあり、「何度見ても楽しめる」要素が功を奏し、しっかり観客を掴み2年連続の決勝進出を決めた。 謎だったのが「ギャロップ」だ。彼らは準々決勝で披露したネタで勝負に出たが、観客には初見のようなウケ具合で会場を笑いの渦に包み込んだ。関西で活動する彼らは関東での知名度はそこまで高くない。失礼な書き方になるが、その部分で観客的には「ノーマーク」だったのかもしれない。しかし、彼らの実力は本物。西の横綱「ギャロップ」がついにM-1の舞台に立つ。
俺の主観になるが今年の決勝メンバーはほぼ順当な結果である。一部では「代わり映えしない」と揶揄されたが、逆にどの一組とて変えられないほど、準決勝で敗退したメンバーと差はあったように思う。それだけに紛れもなく「過去最高のレベル」、本当に「誰が優勝するかわからない大会」になる。だからこそ優勝に大きく左右するのが「順番」と他コンビのネタとの「比較」である。 今年も昨年同様、「笑神籤(えみくじ)」が採用される。簡単にいえば出番直前に司会の上戸彩さんがくじを引いて呼ばれたコンビがネタを披露するというもの。「どの『順番』でネタをするのか? 『誰の後に』ネタをするのか?」が重要になってくる。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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12月2日(日)18時30分~22時30分
ABCラジオ/AM1008・FM93.3
「ラジオでウラ実況!? M-1グランプリ2018」
(出演/ユウキロック)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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