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セクハラ疑惑をかけられた男性は実はゲイだった。過剰すぎる企業のセクハラ対策を「ゴー宣道場」師範が解説

「女性は弱者である」という考えが問題を複雑に

 そんな泉美氏が師範として初めて基調講演を行ったのが、2018年10月14日に行われた第76回「男女平等とLGBTの真相」である。「#MeToo」運動や東京医大の不正入試によって火が付いた「男女平等」、そして杉田水脈議員の「生産性がない」発言で波紋を呼んだ「LGBT」に関する問題。これらのデリケートな話題について、徹底討論が行われた。  登壇した泉美氏は男女平等の問題に関して、2005年にアメリカで起きた「米国ハーバード大学総長不信任決議事件」のエピソードを披露した。これは、当時、ハーバード大学総長だったローレンス・サマーズ氏が、講演会で「数学や工学分野にはなぜ女性研究者が少ないのか?」という命題について自身の仮説を展開したところ、同氏の発言が「女性差別だ!」と批判を浴びることになり、たちまちメディアに引火。全米から総バッシングを受けて、3か月も経たぬうちに大学総長の座から引きずり降ろされたというものだ。 「ローレンス・サマーズ氏は、研究職のハードさ、結婚出産問題、差別問題、そして理数系分野における男女の能力の違いについて自身の仮説を話したそうです。すると、4つ目の『男女に能力の違いがある』という部分が、『女性差別だ!』と批判を浴びて大炎上してしまった。私自身、学生時代に理系に進んでクラスメイトが男性だらけになりましたし、数少ない女友だちも論理的な思考を好む子だったので、『男女に能力の違いがある』というのは実感していました。ただ、当時のアメリカには『男女に能力の違いがある』という発言を、『男女の能力に優劣がある』と受け取る人が大勢いた。女性を弱者にしようとする考えこそが、真の男女平等を達成できない要因なのではないでしょうか」  さらに泉美氏は、友人の男性会社員の実体験を交えて、些細なことでも会社や社会のせいにする人や、炎上するのを怖れてセクハラやパワハラの規則を”過剰に”作りすぎる企業にも問題があると警鐘を鳴らす。 「40代の知人の男性社員は、20代の部下の女性社員が腹痛を理由に2日連続で休んだとき、心配して優しく声をかけたそうです。『大丈夫? 病院は行ったの』って。でも、女性社員は機嫌が悪くなり、口をきいてくれなくなった。その後、男性社員は上司に呼び出されて、『生理痛で休んだのに、病院に行ったのかと聞かれて精神的に苦痛だった』と女性社員が言っている。これはセクハラだよと注意されて、その会社では女性に体調を聞くのはセクハラにあたるとして禁止になったそうです。でも、知人は純粋に女性社員を気にかけただけなんです。会社にはカミングアウトしていませんが、彼はゲイなので、『女性にセクハラなんてするかよ!』と怒っていました(笑)」  もちろん、セクハラやパワハラに真剣に悩んでいる人もいるので、簡単に片付けられない問題である。だが、何でもかんでも規則で禁止すると、円滑なコミュニケーションが取りにくくなり、業務に支障をきたす可能性も。なにより、日常会話を成立させるのが困難になれば、会社はただ仕事をするだけの窮屈な場所になってしまう。 「セクハラやパワハラは、規則的にルールを作れば解決する問題ではありません。それに一概には言えませんが、女性は基本的にしたたかな生き物ですから(笑)、傷ついているだけではないと思います。内心を隠して、何かあったときだけ被害者ぶって声を大にするだけでは、根本的な問題は解決しないと考えています」 取材・文/週刊SPA!編集部

12月9日に開催された「ゴー宣道場」の一コマ

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