SFマニアの声優・池澤春菜が選ぶ10冊 SNSでいいね!をもらえる本も!?
―[平成最後に読むべき本]―
あと残りわずかで、平成が終わる。が、この30年間、これといって成長を実感できない……などとため息をついている人も多いのでは? そんな人へぜひオススメしたい、“自分を変えてくれる”本を、プロの読者家たちが厳選! 新元号とともに新しい自分へと変身だ。
声優の池澤春菜氏が選ぶ『平成最後に読むべき本』
「未来の地球を丸ごと買った少年と魅力的な猫と人両方の特性を持ったヒロインのSF小説。読むと、もし自分が信じられないくらいの大富豪だったなら……と今までしたことのない妄想を必ずします。その時の答えこそ新しい自分です」
『歌う船』
アン・マキャフリー/東京創元社/絶版
「体に異常を持って生まれた主人公が特殊な容器に入り、船の頭脳として生きていくさまを描く傑作短編集です。自分の感覚が生まれもった体を超えて外側に拡張していく描写を読むと、思いもよらない世界が広がり、とても新鮮」
<非日常を体験する>
『皆勤の徒』
酉島伝法/東京創元社/1037円
「現実的な自分の感覚と通じる面もありつつ、世界が裏返るような読書体験ができる一冊。最初は異様な世界の話に思えますが、読み進むとサラリーマンの世界を著者の感覚で描いたものだとわかります。眩暈のするような言葉遊びが魅力」
『魚舟・獣舟』
上田早夕里/光文社/637円
「地球環境がすっかりさま変わりした遥か未来を描くオーシャンクロニクルシリーズの第1作。体の感覚にとても訴えてくる文章を書く作家さんで、小説でしか体験できないような濃厚な潮の香りを脳内で体験できます」
<知識・見聞を広める>
『エステルハージ博士の事件簿』
アヴラム・デイヴィッドスン/河出書房新社/2052円
「いろいろな知識がギュッと詰まった衒学的な異色事件簿。架空の小国で最高の地位を持つ博士が主人公で、法学・医学・哲学など頭に入ったあらゆる分野の知識を語りながら事件を解決するので、読者も多くの知識を得ることができます」
『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』
ケン・リュウ(編)/早川書房/2052円
「人気SF作家のケン・リュウが編んだ現代中国SFのアンソロジー。政府の検閲や高齢化といったテーマの作品もあり、現代日本も抱える問題にお隣の国がどう向き合おうとしているのかなど、これを読むことで今の中国の空気がわかります」
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