SFマニアの声優・池澤春菜が選ぶ10冊 SNSでいいね!をもらえる本も!?
<仕事に役立てる>
『スペース金融道』
宮内悠介/河出書房新社/1728円
「宇宙を舞台に浪花の取り立て屋が宇宙の果てまで追いかけてくる、コテコテのパロディお仕事小説。実際の金融にも時間や場所などが関わってきますが、それが宇宙規模まで広がったときに何が起きるのかという架空の金融学が面白い!」
『ハロー・ワールド』
藤井太洋/講談社/1620円
「マストドンや仮想通貨といった技術をわかりやすく説明してくれる、ちょっとだけ先の未来を舞台にした小説。優しい視点でテクノロジーの新しい可能性を示してくれます。読むと世の中の仕組みに理解が深まり、仕事にも役立つはず!」
<SNSで“いいね”をもらう>
『ハローサマー、グッドバイ』
マイクル・コーニイ/河出書房新社/918円
「’87年に廃刊になったサンリオSF文庫の一冊が30年以上の時を経て’08年に新訳・再版。幻の作品の復活には通からの『いいね』間違いなし。まっすぐで純粋なボーイ・ミーツ・ガールの物語で、さわやかなオシャレドリンクのような一冊」
『ハイペリオン』(上・下)
ダン・シモンズ/早川書房/各1015円
「4部作で読み通すためにはそれなりの時間と体力がいる、まさに筋トレのようなSF小説。この作品が好きと言われたら『本物だな』と固く握手してしまいます。中身は至高のエンターテインメントで、生頼範義さんのカバーイラストも熱い!」
【池澤春菜】
声優。スキマ時間はすべて読書に充てるほどの読書家。’17年、『SFのSは、ステキのS』で第48回星雲賞ノンフィクション部門受賞。著書に『乙女の読書道』
― 平成最後に読むべき本 ―
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