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平成最後に読むべき既成概念を覆す本 BEST 5/倉山満

 あと残りわずかで、平成が終わる。が、この30年間、これといって成長を実感できない……などとため息をついている人も多いのでは? そんな人へぜひオススメしたい、“自分を変えてくれる”本を、プロの読者家たちが厳選! 今回は平成最後に読むべき情報が詰まった、その道のスペシャリストが選ぶジャンル別 BEST 5。新元号とともに新しい自分へと変身だ。
倉山満氏

倉山満氏

倉山満氏が教える、目の肥えた読者になるためのコツとは?

 良き書き手には2通りのタイプがいます。まずはすこぶる読書家タイプ。『日本占領と「敗戦革命」の危機』の著者・江崎道朗氏は大量の情報史学の文献に当たり、敗戦前後に日本に忍び寄ったコミンテルンの危険さに言及しています。一方は取材力が秀でた書き手。『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩すべての罪はわが身にあり』は元『週刊新潮』次長による力作だ。この2タイプの作家の本は、読みやすいが読み応えがあり、知らないことを教えてくれます。目の肥えた読者になるためには、そんな名著を見つけましょう。

良き書き手が再解釈した既成概念を覆す本 BEST 5

『日本占領と「敗戦革命」の危機』 江崎道朗/PHP研究所/1296円 『日本占領と「敗戦革命」の危機』「GHQが親ソ派で、中にはコミンテルン(共産主義インターナショナルの略)のスパイもいました。著者が情報史学を探求し尽くしたからこそ、明るみに出た事実」。昭和20年、米国・ソ連・中国などが仕組んだ「敗戦革命」を綴った。 『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩すべての罪はわが身にあり』 門田隆将/PHP研究所/1944円 『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩すべての罪はわが身にあり』「逮捕後すぐ良心を取り戻した井上は、早々に教団から脱会、裁判でも淡々と事実を述べ続けました。それでもなぜ死刑だったのか。道程が書かれます」。’95年から井上を取材し続けた著者が、5000枚の獄中手記から真実を明かす。 『日本人の知らないトランプ再選のシナリオ』 渡瀬裕哉/産学社/1620円 『日本人の知らないトランプ再選のシナリオ』「2015年下期、共和党の大統領予備選でトランプが優勢になって以降、一貫してトランプ大統領の誕生を予測していたのが渡瀬さんです。先だっての中間選挙も、この本が示す通りの結果に」。アメリカ共和党に食い込んだ著者だから書けた。
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まだある、既成概念を覆す本2冊
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嘘だらけの日独近現代史

世界大戦に二度も負けたのに、なぜドイツは立ち直れたのか?





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