更新日:2019年02月23日 12:44
恋愛・結婚

モテたければ「ギブ・ギブ・ギブ」の精神を! モテ男の条件を、脳神経外科医とベテランライターが考察

対談:ゴメスゴメス:だからボクは、菅原先生と出会ったころから「恋愛」なる複雑難解な、全人類共通かつ永遠のテーマを、医師の監修を後ろ盾に「脳科学の観点から理路整然とした単純化をはかる作業」に並みならぬ意欲を感じていたわけです。今回、ようやくそれが実現し、まさに感無量といったところで……。 菅原:光栄です。僕は「どうして自分だけがモテないんだろう」「なぜフラれてばかりなんだろう」「年のせいかなぁ」「顔のせいかなぁ」「お金に余裕がないせいかなぁ」……なんて自問自答をしている人たちに「モテるためには、モテようとしないこと」というシンプルな定理を知ってもらおうと考え、この本を書きました。 ゴメス:ほう! そのココロは? 菅原:食事をご馳走したから、プレゼントをあげたから、仕事を手助けしたから……と、お金と時間と労力を使った見返りを期待していることがちらつけばちらつくほど、人は「モテ」から縁遠くなります。アッシー君でもメッシー君でも別にかまわないじゃないですか。「ギブアンドテイク」ではなく「ギブ・ギブ・ギブ」の精神こそがモテの王道だということです。 ゴメス:それ、知り合いの「モテ男」の名をほしいままとする某アパレル企業の社長も同じこと言ってました。彼に「モテる秘訣は?」と問えば、「無償の愛です」と瞬時に答えが返ってきて……。 菅原:僕は「モテないおじさんの3要素」として「くどい」「目線が定まらない」「見返りを求めすぎ」があると睨んでいるのですが、なかでも一番やっかいなのは3つめの「見返りを求めすぎ」! ゴメス:でも、若い男子だって恋愛している相手にそれなりの見返りは求めません? 菅原:求めてはいるんだけど、その切迫感に大きな違いがあるんです。 ゴメス:痛いとこ突くなぁ~(汗)! たしかに、我々中高年世代は、恋愛したらどうしても「このヒトしかいない!」「この出会いを逃したら、次がない!」「今回がラストチャンス!」……と、自分を追い込みがちだったりする。 菅原:そう。年長者が積み重ねてきた経験の多さが、逆に“不安”を生み、あらゆる「メンタルブロック」が働いてしまう。「次の試合はない」と勝手に思い込んじゃう。だから、焦りのあまり性急に見返りを求めるのです。「もうおじさんだから…」という、自己へのレッテル張りは絶対に禁物! 10代や20代の子たちは、仮にフラれても「もっとオレに相応しい素敵なヒトがいるんじゃないか…」と、自然にリセットできますから。こういった若者のポジティブマインドは、何歳になっても素直に見習うべきではないでしょうか。 ゴメス:相手に過度な期待を抱かず、とりあえずは「自分のやれることからきちんとやる」という姿勢を持てってことですね。それがイコール「見返りを求めない男」への第一歩。相手の出方ばかりを気にしていても、ストレスが溜まるいっぽうだし……。 菅原:そもそも恋愛において「相手の気持ちをどうにかしたい」と望むこと自体が傲慢なんですよ。見方を変えれば「相手に期待しすぎ、依存しすぎ」。人間性の面からみてもおこがましい。人のメンタルを操作するのは、極論すると「洗脳」と同じですから。
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フラれても逆恨みしちゃダメ…
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大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など

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モテと非モテの脳科学 - おじさんの恋心はなぜ報われないのか -

シブいおじさんとキモいおじさんは「脳」で決まる!

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