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普通のパパが子供を虐待し始める時…「息子を叩いた時に、親父の顔が浮かんだ」

サイコな毒親の実態 実は岩本さん、今の奥さんと結婚する前の彼女とはDVが原因で別れた過去もあった。そんなある日、棒で叩いた痕が保育園の先生に見つかり、注意を受けることになる。しかし岩本さんは「お前らがちゃんと教育しないから息子が暴走するんだろ!」と腹の中で逆ギレ。叩くことをやめようとは思わなかったという。 「その後は、バレると厄介だから目立たないところを狙って叩くようになりました。でもすぐにバレて、園長に『児相に通報する』と言われて大騒動になりました。嫁の親にも知られて、親戚じゅうから総スカンを食らいましたよ」  今はカウンセリングに通い落ち着いている彼だが、千葉の事件について、同じく加害者だった立場からどう見ているのだろうか。 「あの父親を擁護する気はありませんが、気持ちはわかります。虐待していた頃のほうがいろんな人に息子の写真を見せて自慢していました。たぶんそれって、息子を暴力で支配できていたから、気持ちがよかったんでしょうね…」  ささいなきっかけから、イライラを発散するために息子を叩いてしまった岩本さん。自身も父親から叩かれた記憶が呼び起こされ、虐待に魅入られていくさまは、3世代にわたる呪いのようだ。

保育士もサイコな親の被害者になる……

 岩本さんの虐待にストップをかけたのは、保育園という家庭外の目があったからだ。保育士の山本桂子さん(仮名・34歳)に聞くと、ヤバい保護者の事例には事欠かないという。 「普段はニコニコして愛想のいいお母さんでも油断できません。帰宅した子供の服に少しでも汚れがあると、ブチ切れて保育園に電話をかけてくる方もいました。『どうして汚れたの? 何をさせようとしたの? 感染症予防はしているの?』と、激しくまくし立ててきます。だからその子がいるクラスだけは、公園に行っても舗装されたところでしか遊べませんでした。園内で遊ぶときにも、その子は要チェックなんです。保育士みんなゲッソリしてましたね」
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少年野球コーチが自分の息子を罵倒
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