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普通のパパが子供を虐待し始める時…「息子を叩いた時に、親父の顔が浮かんだ」

少年野球コーチが自分の息子を罵倒

 パワハラで何かと話題のスポーツも指導と虐待の境界線が不明瞭になりがちだ。中山美佳さん(仮名・42歳)は息子が所属する野球チームでの出来事を話してくれた。 「コーチは何かあるたびに、所属している彼自身の息子をみんなの前で叱り飛ばしていました。手こそ上げませんが、他の子のミスでも自分の息子を呼びつけ罵倒したり、試合に出さず、ずっとグラウンドを走り続けさせたりしていました。あれはもう、虐待でしたね」  あまりにもコーチの行動が目に余ったため、中山さんたち父母がコーチを諫めたところ、こんな答えが返ってきたという。 「息子との間には信頼関係があり、強くなりたい彼のためだって。都合のいいときだけ親子関係を持ち出すなんて、おかしいですよ」  結局、監督やほかの父母も交えて話し合いが行われ、叱るときは平等に叱る。体罰にも似たしごきは厳禁となったのだが、この一件以来、コーチは声を上げた父母の子供たちに冷たくなってしまった。 サイコな毒親の実態 自分の思い通りにいかないことに対してキレ続ける親は、すべての子供と周りの親にとって極めて危険な存在と言えるだろう。だが、こうした親たちは決して他人事ではない。ふとしたきっかけで、あなたもサイコな親になる可能性はあるのだから。 <取材・文/野中ツトム・松嶋千春(清談社)> ― サイコな毒親の実態 ―
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