更新日:2019年10月18日 19:48
お金

週1回半日勤務で月30万円も…営業職の経験は「副業で稼げるスキル」につながる

ドラゴンボール型からワンピース型の営業スタイルに

 営業のプロとして活躍している斎藤氏だが、なぜ看護師から保険業界、それも営業職に転職したのか。 「病院で少しずつ回復してくると、体の心配より経済的な不安を持つ患者さんのほうが、実は圧倒的に多いんです。看護師として患者さんに困まっていることや気になっていることを聞いても、仕事を続けられなくなって家賃やローンどうしようとか。金銭的な理由で入院中に離婚する方までいる。 でも、保険加入者は状況が違って。月々の数千円、数万円のお金が大きな補償に変わる保険って純粋にすごいなと思いました」 患者 しかし、熱意だけで売れるほど甘い世界ではなく、営業マンとして働き始めた最初の1か月は「ダメダメだった」と振り返る。 「見込み客300人に声をかけても2人しか契約が取れず、成約率1%を切る“逆MDRT”みたいな感じでした(笑)。看護師に戻るか悩んでいる頃、本屋でピーター・ドラッガーの『マーケティングの理想は販売を不要にすることである』という言葉に出会い、マーケティングを保険営業に当てはめてみたら、営業マンとしての人生が180度変わりました。そこから収入が月100万円を切ることはなかったですね」  斎藤氏いわく、自身のマネジメントがうまくいくポイントはこうした新人時代の経験に起因しているらしく、誰がどこでつまずいても的確にアドバイスできるそうだ。 「今は営業マンに頼らず自力でモノや情報が手に入る時代なので、ターゲット設定が大切です。根性論でどんどん数をこなして、ピラミッドの上を目指すかつての営業が“ドラゴンボール型営業”だとしたら、今は“ワンピース型営業”。要はマーケティングということですが、航海も料理も泳ぎもできないルフィみたいに、自分たちの強みと弱みを理解してアプローチするのが大切です。 ただ、それまでのスタイルを急に変えるのは誰しも難しいので、小さな成功体験を一歩ずつ踏ませるようにしています。最初は少し大変ですが、正のスパイラルに入ると、どんな人でも1000万円稼げるような営業マンになります。僕のマネジメントは野球でいうと野村克也監督流で、凡人でも結果を出せる再現性の高いものですから」
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すべてがネットで完結する時代
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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