お金

週1回半日勤務で月30万円も…営業職の経験は「副業で稼げるスキル」につながる

商材探しから販売までネットで完結する時代

 また、保険営業マン時代は褒賞旅行に頻繁に行く一方、斎藤氏は顧客からさまざまな仕事を依頼され、バイトも数多くしてきたと振り返る。 「お客さん主導で動く保険の営業は定時もない自由業の世界なので、飲食店経営者の方から身内の不幸やトラブルで急遽、人が足りないから、時給1000円くらいで皿洗いとかもよくしていました。テレビプロデューサーの方もいて、エキストラとしてテレビにも出ました。キャスティング会社に入っていたわけではないので少し特殊ですが、撮影時間は実質1時間ない場合がほとんどで、1回3万~4万円頂いていました」 皿洗い 保険代理店に7年間在籍し、退職時は約1500世帯3000人の顧客を保有していたことから、後半は保険の顧客同士をつなげる紹介業でもコミッションを得たという。 「例えば、『車を買いたい』というお客さんにディーラーで働いている別のお客さんを紹介したり、私だけで解決できない問題はFacebook上で相談したり、それがそのまま保険営業にもつながっていました。客層の分厚さ・幅広さは保険業ならではの部分もありましたが、今は『bgent(ビジェント)』という代理店募集サイトなんかもある。極論、リアルな友達0の引きこもりでも、そこから商材を探してSNSやネットで拡散できれば、副業であっても十分に稼げる時代です」  営業以外にも広報や経理などを中心に、本業で身につけたスキルや人脈を武器とし、副業で稼ぐ人は次第に増えているという。「新しい副業のかたち」として、真剣に検討する価値は大いにあるようだ。 <取材・文/伊藤綾 取材協力/副業アカデミー>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
1
2
3
おすすめ記事