アメリカのクルマ市場も「ハイブリッド&エコ万歳」
7年ぶりに来場者数を更新したデトロイトモーターショー。40を超えるワールドプレミアが発表されるなど、各メーカーの力の入れようは東京モーターショー以上。そんなデトロイトモーターショーで見えてきたアメリカ市場のこれからと、今春日本に上陸する最新SUVについてお届けいたします!
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◆アメリカ大陸を東から西へ横断。弾丸ツアーで行ってきました!!
1月にアメリカのデトロイトで開催された「北米自動車ショー」。イメージ通り、ビッグボディをひっさげた古き良き時代のアメリカン・マッスルカー的なクルマも出展されていたものの、それもごく少数。御三家のGM、フォード、クライスラーのニューモデルはどれも欧州車みたくダウンサイジングされていて、まるで韓国の現代自動車のクルマみたい。たまに見かけたアメリカンSUVも、近くで見ると以前に比べてボディはふた回りほど小さくなっており、エンジンは直列4気筒の2.4リッターのエコエンジン。時代の変化が如実に感じられました。
加えてアメリカ製ハイブリッドカーも多数出展されていて、数年前なら眉唾ものだったシステムも、今や本家プリウスを脅かすほどの高効率を誇るまでに。昨年、「EVだ、いやハイブリッドカーだ!」と話題を振りまいたシボレー・ボルトは、今年はまるでエコカーの主役みたいに鎮座していました。フォードもフュージョン(マークXくらいのボディサイズのフォードのドル箱カー)にハイブリッドモデルを用意し、ビッグセダンの代名詞だったリンカーンもフュージョンと同クラスに位置するMK Zをハイブリッド化。日本ほどではないにしろ、アメリカも猫も杓子もハイブリッド&エコ万歳。たしかにすごいんだけど、一抹の寂しさを覚えずにはいられません。
そんななか目を引いたのが欧州勢。とりわけ、Eクラスに小さくて燃費のいい2.2リッターのディーゼルエンジンとハイブリッドシステムを搭載したE300 BlueTECHYBRIDを出展していたメルセデス・ベンツは、見どころ満載。特に新型オープンカーのSLはすごかった! ボディの90%以上に軽量かつ高度な生産技術を要するアルミ素材を採用し(残りはさらに軽いマグネシウムなど)、従来モデルよりも最大で約140kg(約8%)の軽量化に成功。車名のSLは、SportyとLightweightの頭文字ですが、60年前に初代SLが出たときも、めっぽう軽いボディにパワフルなエンジンを搭載して一世を風靡したそうで、新型もその名に恥じぬ進化を遂げていました。 <西村直人=文 Text by Nishimura Naoto>
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超ド級のSUVが日本にやってくる! ドイツとアメリカのコラボは最高だ
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