――特にドラマーは後方からステージ全体を観ているので、バンドの変化を如実に感じたのでは？ アニー：ステージ上にエネルギーというか、まるで生き物みたいな塊があって。それに気づいたのが、ツアー5本目ぐらいだったかな。それがどんどん大きくなっていく。「ああ、これがバンドのあるべき姿だな」って実感しましたね。 ――50代に突入されてからもバンドの進化を実感できるというのは大きな喜びでしょうね。 吉井：そもそも僕が、メンバーに「もう一度、一緒にバンドをやってください」ってメールをしたのはロンドンのハイド・パークでローリング・ストーンズの結成50周年ライブを観たとき（’13年）。ストーンズは’80年代よりも’90年代よりもいまがカッコいい。どんどんカッコよくなっていくんです。ああ、バンドってこんなに終わりがないんだということを目の当たりにして、それでみんなにメールしたんですよね。 ※4/16発売の週刊SPA！のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【ザ・イエロー・モンキー／ロックバンド】 ’92年にメジャーデビュー。代表作に「JAM」「楽園」「BURN」など。’01年の東京ドーム公演後に活動を休止。’04年の解散後、各自のソロ活動などを経て、’16年1月に再集結を果たした。今年は4月27日の静岡公演からアリーナツアーを敢行する。 取材・文／結城雅美　撮影／尾藤能暢