だがこれについて、同業者の間では疑義が生じている。 　メンズエステ勤務5年の片瀬さん（仮名・32歳）はこう話す。 「稼ぐコは確かに1日5、6人接客して7万円ほど持っていきますが、通常は3人以上接客するともう体がガタガタで次の日は使い物にならず、それでも頑張って3連勤が限界。だから、シフトは1日おきに入れるコが多いです。しかもこの人は、曲芸みたいな密着技やって1か月フル出勤って、もうアスリート並の体力ですよね」 　同じく、セラピストの沢野さん（仮名・28歳）も「3年ほどやってますが、本指名からもらうのはせいぜい地域の特産品とか、一番高くて2万8000円のバッグでしたね。それも、年に一度あるかないかです。現ナマで10万円だなんて、本番やってもそんなにもらえないでしょう。それに、お茶を引いたり（来店ゼロの意）、稼げない日も1か月のうちには必ずあるから、どう考えても計算が合わないですよ」と話す。 　SNS上でも、セラピストから「裏引きしても月収300万円はいかない」「メンズエステ嬢のイメージを貶めている」と番組内容を疑問視する声が上がっている。 　これについて、AbemaTVと当該店舗、そして番組制作会社のロコモーションに質問状を送ったが、現時点で回答はない。星月氏もSNSのアカウントをすでに閉鎖済だ。 　風俗ではないのに月収300万円も稼げる、夢のようなメンズエステ業界。不景気だろうと、カネが集まるところには集まるということか。＜取材・文／日刊SPA！取材班＞