爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【政治経済編】

[政治経済]編 インターネットの選挙運動が解禁され、ネット出身の政治家が大量に当選する 大予測 日本の3年後、5年後、10年後 ’06年刊 新宿、渋谷などの繁華街周辺はスラム化、犯罪が横行する 週刊ポスト』’98年11月20日号 「この投信は為替リスクが大きいのですが、最近のパフォーマンスには目を見張るものがあります」と接客するのは……えっ、コンビニ店員!? 2010年、コンビニでは外貨預金口座の開設や国内外の投資信託、また保険の購入までできる――そう予測したのは’98年刊の『2010中流階級消失』だ。でも、これじゃハードル高すぎてコンビニ店員のなり手が激減しません? 同書には円の大暴落が起こった末、外貨資産の見直しが進み、1000ECU(ユーロのこと)分の商品券が国内で流通するほどECUが定着するとも。ほかにも’06年で年金制度は完全崩壊して支給額は6割に削減、失業者は700万人。’08年にはハイパー円高が起こり、1ドル65円なんて予測もブチ上げていた。また、『週刊プレイボーイ』’97年3月4日号「シミュレーション2010年」には「消費税率15%」「年収の半分以上が税金」とあったけど、今のところそこまで悲惨な事態には至ってない。  だが、予測はさらに悪化。『週刊ポスト』’98年11月20日号では10年後の日本を、金融ビッグバンで貧富の格差が拡大し、新宿や渋谷といった繁華街周辺の住宅街からスラム化が広がっていくと予測。いわく「酔ったビジネスマンがうっかり足を踏み入れようものなら、生きては帰れないかもしれません」って『北斗の拳』じゃあるまいし。  とはいえ、国外情勢に目を向ければ、『大侵略 二〇一〇年、ソ連はユーラシアを制覇する』と、サブタイトルからして恐ろしい感じの書籍が’90年に刊行されている。「ソ連は市場経済に移行しない」とも言ってるけど、確かソ連は’91年に崩壊したような……。  一方、ネットの一層の普及を見越してか、’06年刊の『大予測 日本の3年後、5年後、10年後』では、「2010年、インターネットの選挙運動が解禁され、ネット出身の政治家が大量に当選する」と予測。自身のブログで市議の不人気投票をしたり、「高度医療のおかげで機能障害を持ったのを生き残らせている」などの発言でお騒がせの”ブログ市長”こと鹿児島県阿久根市の竹原市長のことを言ってるわけじゃないですよね?  ちなみに、前出『日本及日本人』(’20年4月春季増刊号)では「帝国議会の議員は最も品性高き優秀なる政治家、学者、教育者、実業家などをもって充たされ、議事は慎重に静粛に行われ、百年前の如き騒がしきこともなく、議会に対する国民の尊敬は甚だしい」と”100年後の議会”を予測。これって要は当時の国会議員への嫌味? つーか、100年経っても政治は進化してないってこと? ― 爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【2】 ―
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