更新日:2023年03月28日 08:47
仕事

中年で無一文に陥る人の特徴。独身・無職・家族不仲は要注意

今の時代、「情弱」は中年無一文に直結する!

 しかし転落してしまった以上はどうしようもない。中年無一文者が再起するためには一体どうすればいいのか。レンタルCFO鈴木吾朗氏は起業するのも一つの手だと話す。 「雇われる、だけが働き方じゃない。今は資本金10万円でも起業できる時代。アイデアが確かであれば融資だって受けられます。  ただそれにはコツがあって、いわゆる『情弱』では難しい。たとえば退職した際に失業保険が入るのは知っていても、突如解雇されるなど、いわゆる『会社都合退職』の場合は泣き寝入りかというと、そんなことはない。  例えば会社都合退職であれば、一定の要件を満たせば翌月から失業保険が受給できますし、もし会社が倒産寸前の状態で支払い能力がない場合は『独立行政法人労働者健康安全機構』に依頼すれば給与債権の8割は国が補完してくれるんです。こういう当たり前の制度を知らないと、そもそも起業を視野に入れるべきではありません」  情報を積極的に掴みにいくことでチャンスも巡ってくる。転落も再起も「情報」がモノをいうのだ。また、「潔く腹をくくれるかどうか」が再起できるか否かの分かれ道だと、藤川氏は語る。 「転落した自分を受け入れることですね。『現状を変えたい!』ともがくほど、人は極端な行動に出て泥沼化する。特に中年以上の世代が求める『普通』のハードルは若い人に比べて高いのでなおさらです。若い人なら高級車なんていらないからとっとと売るけど中年はできない。またいつか手に入れればいいと諦めることです」  誰もが、突如無一文になりうる時代。本特集の識者らの話からまとめて「無一文の兆候チェックリスト」「再起可・不可の境界線」を掲載したので、チェックしてみてほしい。

<突然無一文の兆候チェックリスト>

□ 家族仲が悪い……苦しいときに頼りになるのは家族だけ。日頃の不仲は自分の首を絞め、再起の際も協力を得られない □ 保険に加入していない……巷では保険不要論も存在するが、大金が必要になったときに保険に加入していればと後悔する人は多い □ 裏垢を持っている……裏垢が発端で人気が急落した著名人やアイドルは数知れず。SNSでの不用意な発言は命取りとなる □ 健康診断を行っていない……大きな病が発覚し人生が一変する可能性は誰にでもある。健康に無頓着な人は無一文予備軍だ □ 反社会的行動をしている……薬物、横領などの犯罪行為は仕事やカネだけでなく、周囲の人からの信頼という大きな富を失うことに
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再起可・不可の境界線
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