R-30

自転車通勤で人にぶつかっただけで、貯金も職も失う地獄に落ちた

 人生も中間折り返し地点となり、あとは老後に向けてもうひと踏ん張り……というところで、これまで築き上げてきた資産が強制消去。若い頃のように無理も利かないなか、突然に訪れた悪夢にどう対処すればいいのか。さまざまな実例と類型から考察した。
自転車事故

※写真はイメージです

事故型・自転車事故で腰痛持ちに。60万円支払いどん底生活

貯金200万円→ゼロ 「自転車ツーキニスト」なる言葉も生まれ、自転車通勤者が増えているが、わずかな運転ミスが人生を大きく狂わせることもある。大手IT企業に派遣社員として勤務していた藤村さん(仮名・45歳・独身)は語る。 「社内でもブームだったので、健康と節約のために片道20分の自転車通勤を始めたのですが、まさかこんなことになるとは……」  藤村氏はある日、横断歩道上で杖をついた高齢女性に接触し、転倒させてしまったという。 「最初は大したことないと思っていたのですが『痛い! 救急車呼んで!』と叫ばれ、嫌な予感がしました。保険にも入っていなかったので、一気に青ざめましたね」

イラスト/ぷちめい

 女性は骨折しており、即入院。藤村さん自身も冷静になるにつれて腰を強打していたことに気づき、猛烈な痛みに襲われ始めたという。 「その日のうちに検査を受けたのですが、異常なしと言われ、原因不明のまま。結局、慢性的な腰痛持ちになってしまったのです」  女性からは弁護士を通して連絡があり、被害者への見舞金を支払うハメに。相場より少し高めの60万円を支払い、示談が成立した。  だが、腰痛は一向に改善することなく、痛くてデスクに座っていられない状態に。
次のページ 
気がつけば契約解除に詐欺被害でニートに
1
2





おすすめ記事