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仲間のアパートでようやく御用。実刑確定「逃走犯」 不良仲間が明かす最凶ヤンキー伝説

地元では『悪の小林3兄弟』

 小林容疑者の「凶暴性」を知る人間は多いようだ。中学時代の別の友人が話す。 「彼にはヤンキーの弟が2人いて、地元では『悪の小林3兄弟』として有名でした。父親は極東会のヤクザで、この辺りじゃテキ屋の顔役。神奈川県内の大きなお祭りには必ずお店を出していたほどです。だから、彼は中学生の頃から組事務所に出入りしており、家業を継ぐようなかたちで仕事を手伝っていたが、実入りが少ないときなどは仲間の何人かと一緒に窃盗を繰り返していたようです。  ただ、性格的には優しくて後輩の面倒見もよく、奥さんや子供に手を上げることはなかった。子供好きで、テキ屋の仕事で商売用のベビーカステラを、お祭りにきたよその子供たちにも笑顔で振る舞っていたのを見たこともある」  一連の報道では、詳細は明らかになっていないものの、過去に小林容疑者が「傷害致死事件」を起こしていたとも報じられている。地元が同じだという男性が話す。 「地元の暴走族に入っていた18歳のとき、別の暴走族の人間を一人ひき殺しています……。元日の夜に流していた(走っていた)バイクを狩ろうとして、彼がワゴン車で後ろから煽っていたんですが、ケツ持ち(最後尾を走るバイク)が蛇行運転するなど挑発してきたのにキレて、クルマで隊列に突っ込んじゃったんです。  タイヤに巻き込んで50m引きずられた男子高校生一人が亡くなり、ほかにもバイク2~3台が巻き込まれた。無免(許運転)で傷害致死もついたので、少年事件にもかかわらず懲役7~8年クラいましたが、出所後2~3か月で、またすぐに傷害でパクられています」  刑期を終えて戻ってきても素行は直らなかったという。未成年の頃の小林容疑者を知る男性が話す。 「酒が入るとターボがかかるので、飲み屋で隣のテーブルの客とケンカになって、ビール瓶や椅子で相手を殴りつけたこともありました。キャバクラで女のコをビンタしてお店と揉めたという話も聞いたが、地元の夜の街では顔が売れていたので、注意する店員もいません。  そもそも、飲み屋の店長が彼のヤンキー時代の仲間や後輩なので、店で大暴れされても『小林さんじゃしょうがないべ……』と何もできないんです」
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大人になっても地元を離れない不良たち
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