デブが日常で「損すること」とは?
これは『Mr.Bab』の撮影イベントなどで、ポチャメン約100人にアンケート調査をした集計結果です。おそらくポチャメン諸氏にとっては「あるある」な意見ではないでしょうか。
5位 トイレの便座を割ってしまう
これは私自身、経験がないのでびっくりしてしまったのですが、トイレの便座が割れてしまった経験がある人が多いのです。アンケートではおおよそ5人中1人の割合で便座が割れてしまったという確率なので「たまたま」ではないように思いますが……。
繁華街などの居酒屋(小さな店がひしめく飲み屋街)でトイレに入ると便座が小さく「子供用か!」と思ったり、トイレ自体のスペースが狭く、トイレ内側に開く扉の場合、入るときはなんとかなるのですが、出るときに便器と扉の間にお腹が引っかかり、脱出困難状態になった経験がある人も多いはずです。(もしかして、私だけでしょうか?)
4位 靴ひも結びや足の爪を切るのが辛い
靴ひもを結ぶとき、または足の爪を切るときにはどうしても座ってカラダをかがめなければなりませんが、そうするとデブにとってはその体型ゆえに、お腹が邪魔になり、スムーズに靴ひも結びや足の爪切りができないという人が多いのです。
普通体型の方には実感がないと思いますが、お腹に大きめな風船を抱えたままカラダを前に曲げる状態を想像していただければわかるかもしれないのですが、呼吸が苦しく、非常に無理な体制での作業になるのです。アンケートでは「足の爪を切るときには息を吐き、止めた状態で顔を真赤にしながら爪を切ってます」なんて人もいらっしゃいました。まさに「デブの悲劇」とも言えるでしょう。
3位 エアコン温度問題
職場では半強制的に「エアコンの温度は26~28度に」などと決められているところが多く、普通体型の人や、冷え性で困っている女性には確かに優しい環境なのですが……。デブ側の意見としては「寒ければ、上着を着るという対策があると思いますが、暑いのはどうしようもないんです。下着になるわけにもいかず、じっとり汗をかいていると汗臭くないかとか気になるし」との意見が多数。
実は私も、夏の夜にエアコンをつけたまま寝たいので10年以上前から奥さんとは別の部屋で寝ております。普通体型の人たちに言わせれば「だから痩せればいいだろ」って声が聞こえそうですが……。
2位 シートのサイズが狭すぎる
これも経験している人は多いと思いますが、以前、オーストラリアに行った際に運悪く、真ん中の座席になってしまい、しかも両脇が大きな欧米人だったことがあります。トイレに行きたくても隣の方がいちいち立たなくてはならず、カラダを伸ばすことすらできません。結局、8時間その席に座り、その間トイレに行ったのは2回だけ……。エコノミー症候群ギリギリ状態でした。
電車も太った人が座ると中途半端にスペースを取ってしまうため、ほかの人が座りにくく、隣が中途半端に空いてしまい、気まずい思いをした人も多いはずです。ファミリーレストランの座席も座るとテーブルにお腹がついてしまう状態なのでリラックスして食事ができなかったり……もう少しデブの身になって考えていただければと思うのは私だけでしょうか? 「だったら痩せれば」と思う方、すいません独り言だと流してください。
1位 洋服のサイズ、靴のサイズが合わない、ズボンのサイズが合わなくて股が擦り切れる
これはほぼ全員に経験がある、ある意味「デブ」にとっては重大な「あるある問題」です。私自身も洋服のサイズでは未だに悩まされていますし、未だ解決していません。ただ大きいサイズのものはあると思いますが、日本人「デブ」のサイズ感に合ったものがなかなか見つかりません。
たとえば、胴回りでサイズを合わせると裾丈が異常に長かったり、ウエストでパンツを合わせると太ももが入らなかったり……。とにかく洋服のサイズ感に関しては「日本のアパレルさん、日本人男性の3人に1人はデブなんですよ! なんとかしてください!」と言いたいところです。
ということで、デブが日常で「得した」「損した」ことのアンケート結果をご紹介しましたが、ぽっちゃりメンズには共感できるところもあったのではないでしょうか。私的な見解としては、人は誰でも良い面(武器)もあれば。悪い面(弱点)もあると思いますので、「太ればいい」とか「痩せればいい」と言うような結論はそれぞれの考え方だと思います。しかし、便器を壊してしまうと、リアルに「損」してしまいますのでそこだけはご注意を!
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『
Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「
Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中。X(旧Twitter):
@nori09140914