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7payの不正利用問題で「2段階認証」が話題…知っておきたいキャッシュレス決済の安全対策

もうひとつの「防護壁」、3Dセキュアとは

 上記と同様の流れは、eメールを介する場合も可能である。だがSMSは、端末所持者に対してのみ暗証番号を送ることができるという利点がある。安全性で言えば、SMS通知のほうが高いと言える。  7payは、その2段階認証を導入していなかったから大騒動になっているのだ。  また、2段階認証とは別にクレジットカードとキャッシュレス決済サービスを紐付けする際は「3Dセキュア」というものが用意されることもある。  クレジットカードやデビットカードをオンラインで利用する際、カードに書かれている番号とセキュリティーコードを入力すれば簡単に決済ができる。その操作は誰が行っているのか、ということは一切問われない。だからこそ、クレジットカードを他人の目に晒すような場所に置いてはいけないのだが。  しかし3Dセキュアがあれば、オンライン決済の直前で別途パスワードを入力する必要が出てくる。このパスワードはもちろん、カードの持ち主が予め設定したものだ。  3Dセキュアは、去年世間を賑わせたPayPayの不正利用問題で広く認知されるようになった。2段階認証と並び、キャッシュレス決済サービスの安全を担保する重要な機能と言える。  逆に言えば、これらの「防護壁」が欠けているキャッシュレス決済銘柄は安全性に疑問符があるということだ。
7pay

7月5日現在、「7pay」は新規登録の受け付けを停止している

スマホの画面ロックは必須!

 最後にもうひとつ、キャッシュレス決済サービスの安全性を高める手段をご紹介しよう。それは「スマホの画面ロックの設定」である。  SMSは端末所持者に対してのみ暗証番号を送ることができると先述したが、もしそれを他人に閲覧されたら元も子もない。そうした事態を防ぐため、スマホ画面を暗証番号や指紋認証等でロックする設定は必須である。  また、もしも不正利用の被害に遭った時のために、予め緊急問い合わせ先を知っておくのも肝心だ。各社の公式サイトでチェックするといいだろう。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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