更新日:2023年03月28日 09:53
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5130円の飲み代を倍の値段に…居酒屋のバイトが勝手にぼったくり請求した理由

常連客の「その金額はありえない」で焦る店員

 すると、ここで4人組の中年男性グループが「さっきから話を聞いてたけど、2人なのにその金額っておかしくないか? ウチらの隣の席でいたけど、そんな金額になるほど飲み食いしてなかったぞ」と証言してくれたのだ。  それどころか4人組の1人が「今日、大将は休みだろ? 連絡先知っているから電話して直接聞いてやろうか?」とさらなる助け船を出してくれたという。 「常連の方らしく『その金額はありえない!』って私たちより怒っちゃって、それで店員はヤバいと思ったのか別の席の会計と入れ違いになっていたと誤りを認めて謝罪してくれました。ムスっとした態度でしたけどね」  結局、自分たちが飲み食いした分の5130円を払って店を出たそうだが、その一週間後、地元の別の居酒屋で4人組のうちの1人とバッタリ再開。白沢さんが改めてお礼をすると、とんでもない真相を聞かされたという。 ぼったくり店員 「あの日、私たちを対応した店員は、別のお客さんの会計を間違えて本来より安い金額を提示してしまい、そこで生じた差額を私たちの飲食代に上乗せして取ろうとしたらしいんです。その店員はクビになったらしく、後日お店を訪れた際に店長からは土下座せんばかりの勢いで謝罪を受け、お詫びといって1980円の刺身5点盛りをタダで出してくれました。いろいろありましたがボラれずに済みましたし、おいしい刺身を頂いて結果的には得した気分なれてよかったです(笑)」  このケースは悪質だが、単なるミスで実際より多くの金額を請求されるケースも珍しくない。特に居酒屋ではテーブルに明細書が置いていない店も多く、そうした店では注文したメニューと金額をおおよそでも把握しておいたほうがよさそうだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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