更新日:2023年03月28日 10:21
カーライフ

レッドブル・ホンダが次に優勝できそうなのはどこのサーキット?

フランスGPまで勝てなかった最大の理由

担当A:フランスGPまで勝てなかった最大の理由はなんですか? 米家:フェルスタッペンは「何かひとつ大きな問題があるわけじゃなく、全体的にグリップが足らない」と言ってます。つまり今年のフロントウイングの新しい規定にうまく対応できなかったのが原因。今回の初優勝は、レッドブル・ホンダが劇的に速くなったわけではなく、予選の差を見れば、まだまだメルセデスAMGとフェラーリには追い付いてないのが現状。あまり盛り上がりすぎるのも怖いなあと思ってます(笑)。
レッドブル・ホンダ

田辺TDはインディを含めて初めての表彰式

担当A:少しははしゃいでもいいんじゃないですか(笑)。 米家:シーズン後半戦にとっておきましょう。車体がよくなれば後半戦全部勝つということもないわけではない(笑)。 担当A:それとレース残り15周でフェルスタッペンに飛んだ「エンジンモード11、ポジション5」という無線にワクワクしました! 米家:ホンダファンの間には「モード11」で広がってしまってますが、実際には「エンジン11」でしたね。「モード」はPU全体のさまざまセッティングをセットにしたもので、6~8あたりでレース中に頻繁に切り替えて使っています。今回は「モード」ではなくPUの一部の設定だけを変える「エンジン11」の設定値を「5」にしなさいという指示。そんな大げさなものではないし、あの速さがすべてこの呪文ひとつで実現したわけじゃないということは知っておいたほうがいいかも。 担当A:夢がなくなるじゃないですか(笑)。
レッドブル・ホンダ

トップチェッカー後、レッドブルのチーム代表クリスティアン・ホーナーとガッチリ握手する田辺TD

米家:とにかくエンジンライフを前借りしてまでパワフルなモードを使ったことは大英断でした。 担当A:ホンダのスペック3のPUは実際どうですか? 米家:悪くはないけど、よくもない。特にルノーPUが予選モードを使えるようになったので、予選では差があります。これが致命的なところですが、エンジンの点火時期をかなり攻めた予選モードを備えたPUがスペック4として投入されれば、予選も期待できるし、車体もさらによくなればフェラーリを食うどころかメルセデスAMGと肩を並べるところまでいけるかもしれない。
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今後、レッドブル・ホンダの得意なサーキット
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