更新日:2019年11月05日 13:38
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念願のマイホームで隣人トラブル 「ぶっ殺す」と叫び声が…

隣の住人は“おかしい夫婦”として有名だった

 とはいえ、明美さん一家としては、深夜の騒音で眠れない日があることには困り果てていた。隣の家の夫婦に、さすがに深夜は声のトーンを抑えてほしいと伝えようとしたのだという。だが、まさかの展開が起きる。 「息子の学校の友達が数人遊びに来た日があったんです。まだ午後4時にもなっていなかったと思います。そうしたら、隣から『あーうるさい!!』と奥さんの怒鳴り声が聞こえてきたんです。続けざまに『あー、隣の家、ほんっとにうるさい!!』とも。わざわざベランダに出てきて叫んでいるようでした。息子の友達たちは萎縮してしまい、それ以来、息子は友達を家に呼べなくなりました」  自分たちのことを棚に上げて、嫌がらせのように怒鳴ってくるとは、もはや異常だとすら感じさせられる。明美さん一家も、これはとても話が通じる相手ではないだろうと、隣の家の夫婦に意見をすることは控えるしかなかった。 老夫婦 「最近、近所のほかの家の方と親しくなったのですが、やはり、隣の家は“おかしい夫婦”として有名らしくて……。賃貸の人は、夫婦の騒音に耐えきれず、引っ越していく人が多いそうなんです。うちの場合はマイホームであることがあだになって、そうすることもできません。それに家自体はとても気に入っているし、環境も、隣の家の夫婦のことがなければ最高なんです」  隣の家の夫婦が引っ越すか、もしくは……と怒りに震えながら言ったきり、黙ってしまった明美さん。その続きは、恐ろしくて聞けなかった。時たま、隣人の騒音被害にまつわる事件が報道されることがある。それは他人事ではなく、騒音による隣人トラブルには、誰もがいつ悩まされることになってもおかしくないことなのかもしれない。<取材・文/Ren>
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