更新日:2019年07月29日 14:14
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元・不登校児たちに聞いた「大人になって後悔してますか?」

自分はこのままでもいいんだと前向きになれた

 一方、「高知の財布」というオリジナルデザインの財布を開発するなど、クリエーターとして活躍する中島匠一さん(25歳)は、中学から不登校になった。 「小学校の頃から団体行動が苦手で、周りになじめませんでした。体も弱く学校を休みがちで中学から不登校になり、市内のフリースクールに通ったんです。そこで出会った先生は『アートをやってみては?』と僕を応援してくれて、周りになじめないことも肯定してくれた。初めて『自分はこのままでいいんだ』と思えたんです。だから、僕は不登校だったことを後悔していません。でも、経験していない人が他人の不登校問題についてはやし立てるのはちょっと違うし、危険だと思いますね」  不登校は是か非か。不登校になる理由は千差万別で難しい問題だからこそ、本当の解決のためには正面から向き合う必要がある。 【石井志昂氏】 「不登校新聞」編集長。自身も中学2年のときに不登校経験があり、不登校をテーマに取材を続ける。 【河合 薫氏】 健康社会学者。不登校児童の支援団体「クラスジャパンプロジェクト」サポーター。『他人の足を引っぱる男たち』が発売中 ― 元・不登校児たちの主張 ― 取材・文/西谷 格 ツマミ具依
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