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安物のスマホ充電器の危険性。そのケーブル、大丈夫?

モバイルバッテリーから白煙が!? あわや大惨事

 次に説明するのは、モバイルバッテリーの注意点である。スマホの電力がなくなりそうになった時、それを即座に回復してくれるモバイルバッテリー。だが、これも充電ケーブルと同様に注意を払う必要がある。  2018年11月9日、東京発盛岡行きの東北新幹線はやぶさ65号の車内。乗客の持っていたモバイルバッテリーが発火し、その煙を吸い込んだ人が救急搬送されるという事態が発生した。こうした出来事はこれが初めてではなく、以前から「モバイルバッテリーの発火」は問題視されていた。もしこれが新幹線ではなく旅客機だったら、さらに深刻な事態になっている。 爆発 それらを受けて電気用品安全法が改正され、2019年2月1日からモバイルバッテリーのPSEマーク取得が義務化された。PSEマークのない製品は製造、輸入、販売ができなくなったのだ。  が、通販サイトで流通しているものがPSEマークのある製品とは限らない。これはオンラインショッピングの闇でもあるが、多売を優先して製品の安全性を二の次にする業者が存在するのは事実だ。  モバイルバッテリーに関しても、先述の充電ケーブルと結論は変わらない。ネット上で見かけたものが家電量販店よりも安いからといって、安易にポチるのは必ずしも賢い選択ではない。<取材・文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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