2000円台の商品も!最新[電動歯ブラシ]ベストバイ
電動歯ブラシといえば、昭和の時代には「眉唾アイテム」の代名詞で、歯科医から「自分の手で食後に丁寧に磨くのが一番大事」と言い聞かされて育った人も少なくないだろう。
しかし、今となっては、電動歯ブラシこそが口腔ケアのスタンダード。時代を経てその効果を示すエビデンスも積み上がっており、今年5月にドイツの大学が発表した論文では、11年間にわたり約3000人の男女の歯の健康レベルを定期的にチェックしたところ、電動歯ブラシのユーザーのほうが、歯周病の進行が少ないことが確認されたという。
「電動歯ブラシ自体の技術改革も進んできました。例えば、ユーザーに合わせて“磨きの強さ”をきめ細かく調整できるのは、最近の製品の特徴ですね」
と話すのは、ガジェットライターの板倉正道氏。
「歯を磨くときにゴシゴシと強くこすったり、硬いブラシを使い続けたりすると、歯ぐきや歯のエナメル質に傷がついてしまいます。その点、今回紹介するパナソニックの『ジェットウォッシャー ドルツ(EW-DJ72)』は、日本人のデリケートな口腔に合わせて水流の強さを10段階にも設定可能。すきっ歯で汚れがたまりやすい人は強めの水流にしたり、高齢者は弱めにしたりといった具合に調整ができます。
また、ブラウンの『オーラルB ジーニアス10000』には押し付け防止機能が搭載されており、歯ブラシをつい強く押し当ててしまいがちな人でも自動でソフトクリーンモードになるので、安心して使えます」
こうしたハイスペックな商品が注目される一方で、昨今は100円ショップでも簡易的な電動歯ブラシが購入できる時代。低価格帯の商品で人気を博しているのが、クルンソニックの「歯ぐきマッサージロールブラシ」だ。
「細かい毛をびっしりと植え込んだローラー状のブラシが、微振動で歯垢を除去。単4電池1本で駆動する、一見プリミティブな仕様ながら、『歯間ブラシ要らず』と評判です」
今回は紹介できなかったが、携帯式の電動歯ブラシも豊作だ。
「携帯式の商品では、電池回りの進化が目覚ましい。かつては単3電池で駆動していたのが、今ではリチウム電池を内蔵したものが主流で、モーターのパワーも段違いです。USBケーブルで充電できたり、バッテリー内蔵のケースに入れて充電できたりと、出先での使い勝手がよいものが増えたので、ぜひオフィスや出張先で活用してほしいですね」
口腔内を清潔に保つほど、健康寿命が延びるというのは、いまや常識。超多忙な現代人にとっては、ゆっくりと歯を磨くことすら時間が惜しいが、そんなときこそ「電動歯ブラシ」の出番だ。
電動歯ブラシのユーザーのほうが、歯周病の進行が少ない
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