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看護師たちを困らせるモンスター患者「あっちの患者より優しくしろ!」

ニーズが高まる個室に、トラブルが続出!

 香織さんは「入院時に個室を希望する人が増えてきているが、退院する時に支払いでトラブルになることが多い」という。 個室 近年、プライバシーへの配慮や、入院中も仕事がしたい会社員など、個室を希望する人が増えている。病院によっては、全室個室の病棟もあるが、1泊あたり1万円程度の割増料金を巡って、トラブルも絶えない。 「最初に『読んでください』と言って渡している入院承諾書を読んでいない人がほとんどなんです。手術が必要なケースや、大部屋が空いていない時など、患者さんによっては個室に数日だけ入院してもらいます。最初に了承を得ているはずなのに『ベッドが空いていないのは病院の都合なのだから、個室料金は払わない』といって揉めたり、午前中で退院しても部屋を使っているために1泊分の個室料金が発生することに対して、『入院費は払いたくない。ホテルに泊まるのでホテル代を出せ』という人もいたりします」  このように、人命を優先されるべき医療現場だが、一部の患者たちの横柄な態度に、看護師たちは頭を悩ませている。香織さんは「病院をサービス業と勘違いしているのか、『あっちの患者よりも、もっと優しくしろ』と言ってくる患者もいます。最近は、怒るのに疲れて“面白い患者さんが来たなあ”と思うようにしています」と、あきらめにも似た表情で語った。  自分がもし、看護師のお世話になるようになったら、裏で「モンスター患者が来た」と言われないよう気を付けたいものだ。<取材・文/池守りぜね>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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