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看護師たちを困らせるモンスター患者「あっちの患者より優しくしろ!」

 かつてない高齢化社会に突入した日本。もちろんそれは医療の現場でも例外ではない。総合病院ともなれば、診察開始時間の前から、列をなす年長者の姿を見ることも珍しくない。
高齢化社会

写真はイメージです(以下同じ)

 しかし、この年代特有の上から目線が、トラブルをまねくケースも後を絶たないという。

横柄な態度が目立つ年配患者たち…

「この前、対応した年配の男性患者は、膝や肘が弱っているので、周りからバイクに乗るのを止められていたのに、言うことを聞かずに乗って転倒。幸い、骨折で済んだんですが、入院中、共同の風呂場に置いてあったクレンザーで頭を洗って、目が炎症したといって、ナースルームに怒鳴り込んできました」  そう話すのは、関東近県にある総合病院で看護師をしている佐々木香織さん(仮名・32歳)。おっとりとした見た目のためか、モンスター患者に遭遇しやすいとか。 クレンザー「クレンザーをシャンプーと間違ってしまったのは、患者さんのミスなのですが、“そんなところに置いてあるから悪い”と言って、引きませんでした。さらには『治療費を払え』とエスカレートしていったので、家族に連絡をして事情を聴いてもらいました」  この男性患者のように、最近では、身体の不調で入院などしても、元気な老人が増えて困っているそう。 「この前は、支払い能力がないのに、個室を希望してきた高齢の男性がいました。かつてはある企業で役職に就いていたことがあるらしく、『ほかの人と同室だとプライバシーが守れなくていやだ』と暴れていました。家族もほとんどお見舞いに来ないし、保険証を確認したら、生活保護受給者でした。この男性は耳が遠いのか、廊下まで響く音量でラジオ聞いていて、ほかの入院患者からクレームが入ってきましたね」  かつての栄光を忘れられない年配患者が多いのか、受付でも「自分の順番を先にしろ」といった、横柄な物言いが目にあまるという。

終電が無くなりタクシー代を要求、軽症で救急車を呼ぶ女子大生…

 さらに、耳を疑いたくなるような要求を患者たちはしてきたらしい。香織さんは、「クレームを言われるのが日常茶飯事なので、どれがモンスター患者なのかわからなくなった」と語った。 看護師「うちの病院は、2つの駅からアクセスできるのですが、どちらの駅からも遠いんです。深夜に具合が悪くなって救急車に乗車し、入院するほどの症状ではない場合は、診察が終わったら自力で帰ってもらいます。電車が動いていないような深夜の場合、タクシーに乗ることになるのですが、『こんな時間になったのは病院のせいなのだからタクシー代を出せ』と怒鳴る人は、男性に多かったですね」  20代の女性に多いトラブルが、高熱や腹痛という緊急の症状ではないのに、周りに頼れる人がいない不安から、救急車を呼んでしまうことのよう。 「この前は、『彼氏も友達もいないから、救急車を呼んでしまった』という女子大生がいました。病院で診察したら、大病ではないとほっとしたようですぐに元気になっていました。クレーマー患者よりはマシですが、なんでもすぐ救急車を呼ばれてしまうと、本当に必要な人に迷惑が掛かってしまうので、これも困りものですね」
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ニーズが高まる個室に、トラブルが続出!
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