ちなみに今回は3つの家電を値切ったが、K氏いわく9月は携帯電話の買い替えにもオススメの時期なのだとか。 「10月から楽天がキャリア参入するのに加えて、政府が法改正を予定しているんです。これには端末代金割引額の上限設定などが盛り込まれるとみられており、機種変更するなら今のうちに済ませてしまったほうがいいですね。また、アップル製品も基本的に価格が一定で、増税後は2％が販売価格に上乗せされるだけなので、購入を検討してもいいと思います」 ＝＝＝＝＝ ＜家電値切りカレンダー＞ 3月／スマートフォン……卒入学シーズンを控えて、キャリアによる新規契約獲得の施策が増える 4月／ダイソン製クリーナー……ダイソンは4～5月に新製品を発表する傾向にあり、発売前後は旧モデルが底値に 5月／電子レンジ、炊飯器、マッサージチェア……新旧モデルチェンジの季節のため 6月／薄型テレビ……5～6月に夏商戦向けの新型機種が発売されるため。ボーナス商戦とも重なる 7月～9月／冷蔵庫、洗濯機、扇風機……毎年9～10月にモデルチェンジのため、在庫一掃の底値。ここからまた上がる 11月／エアコン……忙期の夏よりも冬のほうが価格交渉しやすい 12月／薄型テレビ……末商戦を控えて、テレビなどのデジタル家電は販売条件が緩みやすくなる ＝＝＝＝＝ 　年間の値切りの適正タイミングは、カレンダーの通り。タイミング、相手、ライバル店をうまく利用してこそ、最良の結果が得られるのだ。 【K氏】家電量販店店員 大手家電量販店に勤める現役の店員。10年以上、同業界で働いており、PC担当、フロアマネジャーなどを経て、現在副店長を務める 【白石ひろあき氏】家電ライター 家電量販店や中古ショップを足で回って得た、生きた情報を配信している。「日経トレンディネット」にて「週末が狙い目」を連載中 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ※週刊SPA！9月3日発売号「全部、値切ってみた」特集より