デジタル

行った気になる「東京ゲームショウ2019」リポート。靴&スーツ型デバイスがさらに進化

驚きのギミックが続々のインディーゲーム

 すっかりTGSの目玉のひとつとなったインディーゲームコーナー。アイデアが光る出展無料の「選考ブース」には、選考の結果、世界22カ国・地域から86の開発者のタイトルがズラリ! なかでも印象的だったのは、電気通信大学インタラクティブメディアラボの新感覚携帯型ゲーム機「UPLIGHT」。手に持てる立方体の表面全周囲が画面となるゲーム機で、立体なのを活かし、隠れた部分をのぞいたり、回してみたりという新鮮な提案が行われていました。

新発想の携帯ゲーム機「UPLIGHT」。ディスプレイの新時代は来るか?

 また、奈良先端科学技術大学院大学のロボティクス研究室「Lepra Robotics」は独自の靴型デバイス「TEX-Shoes」を展示。足裏に触感を与えることを目的に開発中だそうです。今年はVR/ARコーナーにも、中国で開発されたトレッドミル型VR「KAT WALK」シリーズや、昨年の展示から進化したVRの世界を歩き回れるオーストリア発の足装着アクセサリー「Cybershose」が展示され、ゲームに足をどう活かすかがひとつのトレンドとなっていました。

「KAT WALK」はハーネスで固定されたプレイヤーがサークルのなかを歩き回れる

履いてイスに座り、足を動かすオーストリアの「Cybershose」。足に装着するデバイスも進化している

撃たれた感覚が伝わってくるスーツ型デバイス

 VR/ARコーナーで印象的だったのが韓国・bHapticsの触覚スーツ「TactSuit」シリーズ。昨年も出展し「VR美少女につんつんされる感覚が味わえる」と話題を呼びましたが、今年は胴体用ベスト「Tactot」で前後20ヵ所、計40ヵ所が振動して、ライフルで撃たれたり、斬られたりといった多彩な衝撃が体感できました。これでリアルなアクションゲームをプレイしたら、敵にやられたときのショックは凄まじいものがありそうです。冷房スーツ・暖房スーツが流行るなか、着るデバイスも浸透するかもしれません。

韓国発の触覚スーツ。ベスト型になっていて、装着すると胴体に多様な衝撃を与える

 ほかにも、5GでのeスポーツをアピールするNTTドコモのブースや各社ゲーミングPCのブースなど、今後のゲーム界を引っ張っていきそうなブースも多数ありました。土日、予定が空いているという方は幕張メッセに足を運んでみては?

大規模なNTTドコモブースは5Gを活用したeスポーツを提案

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
1
2
3
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート