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糖質制限でせっかく体重が減ってもリバウンドしない? 気になる疑問を医師に聞いてみた

 ダイエットの有効なアプローチとして注目を集める糖質制限。白米との決別や厳格な食事制限を連想してか、なかなか始める気が起きなかったり、挫折する人も多い。  悪影響はない? リバウンドは? 糖質制限食を全国で初めて紹介した医師の江部康二氏と、30kgの減量に成功した実業家の金森重樹氏に気になる疑問を徹底解消してもらった。 糖質制限

Q1. 糖質制限をして体に悪影響が出ることはない?

A.「持病のない人が正しいアプローチで糖質制限を取り入れれば、悪影響は出ません。私は糖尿病を患ってから17年ほど糖質制限食を続けてますが、67kgだった体重は半年で10kg落ち、メタボから脱却して今もそのまま。歯は全部あるし、広辞苑も裸眼で読めて、血液検査はすべて正常の範囲に数値が収まってます。同世代を見渡してもなかなか目にしないレベルの健康ぶり。悪影響どころかいいことずくめです。  私は朝を抜いた一日2食で暮らしているけど、慣れてきたら昼だけ少量のお米や麺類を食べてもいいです。一日1回夕食だけ穀物を取らないようにするプチ糖質制限で効果を維持できる人もいます。  糖質制限食の効果は、アラスカのイヌイットという狩猟で暮らす先住民族からも見て取れます。彼らはアザラシの生肉や魚を生で食べて生きてきました。その食生活は高脂質、高タンパク、低糖質。いわば糖質制限食そのものでした。そんなイヌイットを調査した結果、近代人よりも心疾患や糖尿病やアレルギー疾患の割合が低かったという調査結果があるんです。  日本の医学界は長きにわたり『脂肪が悪い。糖質は必要』という考え方にとらわれてきましたが、最近の欧米のガイドラインでは糖質制限食を正式に容認しています」(江部氏)

Q2. せっかく体重が減ってもリバウンドしない?

A.「糖質を減らすことでエネルギー源が脂肪に切り替わり、体に蓄えられた脂肪が常時燃えるようになります。こうして内臓脂肪が落ちていくのが第1段階。糖質を抑えると“肥満ホルモン”の異名を取るインスリンの分泌が減少し、インスリンの『余った血糖を中性脂肪として体内に蓄える』という働きも減少します。つまり、続けることで太りにくい体になっていきます。  エネルギー消費の観点からも、持続的な糖質制限はダイエットに効果的です。糖新生といって、体に必要なブドウ糖は肝臓がつくり出すようになるのですが、このとき大きなエネルギーを要します。それと糖質制限食は、相対的にタンパク質の比率が高い食事になるので、消化吸収のときにも大きなエネルギーを必要とする。  やはり、太りにくい体になるのです。糖質制限を維持することで、適切な体重に近づいていくので、肥満や糖尿病が気になる人は特に糖質制限を生活習慣として取り入れるのがいいでしょう」(江部氏)

Q3. 気にするのは糖質量だけ?カロリーは?

A.「糖質制限を始めてから、だるい、力が入らない、髪が抜ける、生理が止まるといった症状が出る場合があります。こうしたケースはほとんどの場合、カロリー不足が原因であることが多い。糖質制限でよく失敗するのは、ササミ、豆腐、野菜などだけで乗り切ろうとする人。  それもあっさりした味付けにしてしまい、カロリーと塩分が不足することで、体調不良を招いてやめてしまう人がいます。糖質の量を抑えながらも、カロリーや塩分過少にならないよう気を配る必要がありますね。脱水症状にも注意が必要ですので、水分は小まめに補給して」(江部氏)
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糖質制限してもなかなか体重が落ちない。なぜ?
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