更新日:2023年04月19日 20:56
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糖質制限でせっかく体重が減ってもリバウンドしない? 気になる疑問を医師に聞いてみた

Q4. 脂を取る食事は体に悪そう。本当に大丈夫?

A.「脂質を取ると太る、血管が詰まりそうなどといったイメージは、アメリカから輸入された考え方です。約60年前に設立された『糖類研究財団(現・砂糖協会)』は、砂糖業界が活性化するように“砂糖は体にいい、脂は体に悪い”という内容の論文を、大金を使ってミネソタ大学のアンセル・キーズ博士に書かせました。  そこから、日本にも低脂肪ブームが到来します。最近では飽和脂肪酸摂取に関するコホート研究がされており、『広島成人健康研究』という調査では、バターや牛脂といった動物性脂肪を取る人ほど脳梗塞になる危険度が低くなることも明らかにされています。また、ファミリーマートで販売されているバターコーヒーなど、良質な脂質を手軽に取れるアイテムも増えてきました。  過剰に摂取しすぎた脂肪は、一定量以上は小腸から吸収されず便として排出されるので、食べすぎても心配ありません」(金森氏) ダイエット

Q5. 糖質制限してもなかなか体重が落ちない。なぜ?

A.「脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があります。糖質制限で最初に脂肪が落ちるのは内臓脂肪、そのあと皮下脂肪がゆっくりと燃焼されます。  一般的に女性より男性のほうが内臓脂肪が多いため、糖質制限ダイエットで男性が効果を実感しやすい。また筋力の少ない女性は、筋力をつけて代謝を上げるのがより効果的ともいわれています。また糖質も食材だけでなくみりん、酒、味噌など調味料の『かくれ糖質』にも注意してみてください。  またマヨネーズやドレッシングも、カロリーオフやノンオイルほど糖質が多く含まれています。さらに減塩の醤油も通常のものに比べて糖質が高いことが知られています。一見、体によさそうな食べ物も多くの糖質が含まれていることがあるので、常識は時に疑うことが必要です」(金森氏)
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