ニコニコ超会議1「鉄道企画」最新情報 向谷実がニコ生で超ノリノリ
4月28・29日に開催されるニコニコ超会議を前に、ニコニコ生放送では各カテゴリーの内容が続々と発表されている。2月27日に放送された鉄道編では、超会議の鉄道企画をプロデュースしている向谷実氏が登場。向谷氏は、発車メロディの楽曲制作など、鉄道を中心とした音楽活動のほか、ニコニコ生放送では「向谷倶楽部」として鉄道談義や公開レコーディングを行うミュージシャン・タレントである。
放送では、会場で催される企画のほか、超会議のために運行される特別列車についての新情報が公開された。本記事では、ニコ生の放送内容とともに、今までに発表された鉄道企画の内容をまとめて紹介する。
◆世界初!引退車両を公開解体&パーツ即売
JR九州で運行されていた485系特急の引退車両を、小倉工場と会場を中継でつないで公開解体、超会議会場で抽選即売が行われる。これは世界初の試みで「鉄道会社がOKするっていうのが驚きだね」と、向谷氏も興奮気味。小倉工場には、向谷倶楽部の横尾真梨子氏が出向き「ここを切って売って下さい」と交渉し、切り出したパーツを即売するという。販売価格については、適正価格で購入できるようにすること、送料込みの価格にするよう交渉することを明言。「平等に鉄道車両の名残を感じてもらえるようにしたい」という向谷氏の想いが表れている。ちなみに、引退列車のパーツは高いものでは50万円以上するそうだが、今回は「シートは送料込で1万円程度にしたい」「工場でできるだけ安くなるよう交渉」(同)とも。横尾氏は「便所知らせ灯! 家庭に1個あると便利ですよね」と購入に意欲をみせるが、もちろん出演者も公平に抽選申し込みとなるそうだ。
◆第1回世界エアトレイン大会
鉄道ファンがついやってしまう、“モーター音やブレーキ音を口ずさむ行為”を初の大会化。こっそりと鍛え上げたその技術を争う、世界初の大会となる。ニコ生視聴者からは「タモさん呼ぼう」「南田さんみてる?」と、鉄道ファンとして知られる有名人の出演を望むコメントが寄せられた。放送では、ガチの鉄道ファンである運営の畠山氏、横尾氏がエアトレインを披露。爆笑と感心のコメントで大いに盛り上がりをみせた。大会当日も同様に盛り上がりそうだ。司会にSUPER BELL”Zの野月貴弘氏も登場する。
◆トレインシミュレーターで遊んでみた
向谷氏が監修したバーチャル車両運転システムが会場に登場。実写映像を利用しており、鉄道会社が運転士の教育に利用しているという本格的なものだ。会場では、100インチ以上のモニターで来場者が挑戦し、その運転技術を向谷氏が判定するという。停止線に合わせられるか、ブレーキをスムーズに扱えるか、実際の運転技術にいかに近づけるかが試される。さらに優秀な運転を披露した方には豪華賞品がプレゼントされるそうだ。向谷氏は本企画について「公開商品GETシミュレーター。別名“公開処刑”」と言っており、どんなダメ出しが飛び出すのか注目だ。
◆向谷実スペシャルライブ
超会議では、ミュージシャンとしての向谷実も大活躍する。ファミコン音楽や鉄道音楽をヴァイオリンとピアノで演奏する「杉ちゃん&徹平」、鉄道の車内放送を取り入れたテクノポップで有名な「SUPER BELL”Z」とのコラボライブを行う。放送では“ただの鉄道おじさん”と思っているユーザーのために、iPad2での生キーボード演奏、即興での楽曲制作を披露。“電化”という鉄道用語を知らなかった運営の川端氏に対して「電化! 非電化!」というラップを贈った。iPadアプリに収録されているパターンを活用し、そこにベース音源でメロディを乗せて音楽を作り込んでいく姿はまさにアーティスト。向谷氏は「ちょっとマジになってきちゃった」と、司会の横尾氏が進行しようとするのも振り切り、演奏を続けていた。
◆寝台列車ブルートレインを貸し切ってみた!
1958年、国鉄20系客車を利用した「あさかぜ」から始まった寝台列車ブルートレイン。叙情的な鉄道の旅として人気の寝台列車が、超会議のために団体専用臨時列車として、大阪発上野着で運行される。先頭車両の前にあるヘッドマークは「ニコニコ超会議号」として、台座から特別に製作されたものが取り付けられる。経路は、大阪駅を出発、湖西線、北陸本線、信越本線、上越線と走り、長岡駅で方向転換して上野駅へと向かう。14時間以上の長い乗車時間の楽しみ方として、向谷氏は「深夜の運転停車」を紹介。編成の長いブルートレインでは、高度なブレーキ操作が要求される。乗客が寝静まっている時間帯に、揺れを感じさせず、すーっと静かに発車されると「おー、この人うめーよ!」と大興奮するそうだ。
◆お座敷列車「宴」ミステリートレインの旅
超会議初日、都内某駅~海浜幕張駅間をお座敷列車のミステリートレインが走る。お座敷列車とは、団体で貸し切り、車内で宴会を行うことができる特別な車両で、内装も外装も一般の車両とは大きく異なる。今回利用される485系「宴」はピンクの車体だ。乗客は豪華賞品を目指してルートを予想する。放送で発表されたヒントは、品川駅発、最後の方向転換は蘇我駅ということだけ。「全部“方転(方向転換)”しないわけじゃないから難しいかもしれない」と向谷氏。続けて、「団臨(団体専用臨時列車)の面白いところはスジが引けるんですよね。カスタムメイドの服を買うようなものです」と、今回のルート作成を満喫した模様。
放送後、向谷氏に超会議に対しての意気込みを聞くと、「列車(超会議号)を仕立てることだけでなく、超会議の中で“鉄道”というカテゴリーを確立して、“鉄道でこんな楽しいことができる”ということを見せたい」と意欲をみせた。また、鉄道ファン以外の来場者に対しても、「鉄道は五感で楽しむもの」としたうえで、「マニアックなことだけが鉄道の良さでない。鉄道を通して何かを感じてもらえれば」と、鉄道ブースのコンテンツに対して自信をみせた。 <取材・文/林健太 撮影/ドワンゴ>
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