更新日:2023年04月20日 12:40
ライフ

アウトローからオタクまで。俳句・川柳界の新潮流が、疲れた現代人の心を癒す

「第15回 オタク川柳大賞」の賞品は……。

オタク川柳大賞

10月1日から募集が始まった第15回オタク川柳大賞

 インターネットプロバイダー事業を手がけるインターリンク社は、2019年10月1日より「第15回 オタク川柳大賞」の作品募集を開始した。  キャッチコピーは「人はみな 何かしらかの オタクです」。例年、優秀作品には賞金やギフト券、入選作品にはオタクグッズを贈呈。最優秀作品に選ばれた投稿者には“ネ申”の称号が与えられる。昨年の“ネ申”は「細胞は はたらいているが 俺無職」。 「オタク川柳大賞」の認知度は年々上がり、ここ数年は約1万句の応募が集まる。さらに、今年の募集告知では例年にない試みが見られ、Twitterやネットニュースで話題となった。その理由をインターリンク社に聞いた。 「毎年、“ネ申”には賞金として10万円を贈呈していました。しかし、今回は“未来永劫取返しのつかぬオタクであることの証”として、胸像を作って差し上げることにしました」(広報部) 「やはり“ネ申”になる人には“お金よりも名誉”を得てほしい」という思いから、今回の賞品に決まったという。なお、胸像の制作は、3Dプリント事業を展開するメルタ社が行う。
胸像つくります

“ネ申”には、名誉あるオタクの証「世界に1つだけの あなたの胸像」が授与される

 この告知には、ネット上から「いらねえぇぇぇぇw」「胸像するなら金をくれw」など、さまざまな嘆きの声が寄せられた。しかし、中には「胸像:異人から偉人にクラスチェンジするのに必要なレアアイテム」「貰えたら小学校に寄付しようと思います!」といった賛同の声も、ごくわずかにあるという。  同コンテストでは、公式マスコット「12代目 にゃこ式部」の猫耳コンテストも同時開催している。二次元(イラスト)・三次元(実写)とふたつの部門があり、一般投票を経てグランプリが決定する。  グランプリ受賞者には賞金5万円と、公式マスコットとしての1年間のメディア出演やイベント参加等の特典が与えられる。  過去の入選作品で構成されたテーマソング「オタクノミカタ」など、ユニークな取り組みも特徴的な「オタク川柳大賞」。投稿数に制限はなく、募集開始から早くも常連からの投稿が寄せられているとのことだ。  令和の時代は、常識にとらわれない新たなジャンルの俳句・川柳が、現代の疲弊した世の中を笑い飛ばす。 文・写真/櫻井れき ※週刊SPA!10月8日発売号「アウトロー俳句がはみだし者を救う」より
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週刊SPA!10/15・22合併号(10/8発売)

表紙の人/ 高畑充希

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