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バイアグラだけじゃない「ED治療」。塗り薬や衝撃波による治療も…

陰茎の血管を再生させる“根本的治療”で若返る

 バイアグラなどの経口薬、また前出のエロクソンは、陰茎内の血管を広げ血流を促進させる、いわば一時的な応急処置だった。しかし、最近では、EDを根本的に改善する目的の治療法が開発されているという。実際にその治療法を行っている六本木EDクリニックの宮㟢元祥院長は、こう説明する。
低衝撃波

低衝撃波が海綿体の血管の再生を促し、力強い屹立を呼び起こす

「当院では、’13年にヨーロッパ泌尿器科学会で正式に認められた自費診療による低衝撃波治療を行っています。これは、ペニスに低衝撃波を与え、新しい血管を生成することを目的としています。陰茎への衝撃で内部の血管には微細な傷ができますが、細胞がその修復を図る際に、新たな血管が生まれることがわかっています」  バイアグラなどの内服薬は、血管を広げてペニス内の血流を増やそうとするのに対し、この治療法は血管自体を増やそうという頼もしい試みなのである。 「20代の男性のような若いペニスを見ると、毛細血管がびっちり機能しており、勃起時には大量の血液が流れ込みます。だから硬さや持続時間が保たれるのですが、年齢を重ねるほどに動脈硬化が起こってくることが問題です。ペニスの血管は極めて細いため、真っ先にその影響を受けて詰まりやすい。加齢とともに血管が消滅した結果が、EDというわけです」  血管を広げる薬をいくら飲んでも、そもそも血管自体がなくては話にならないということだ。  そこで激務続きで朝勃ちもごくまれとなった記者(30代)が実際にこの治療を体験してみることに。  ベッドに横たわり下半身を丸出しにし、より衝撃波が伝わるよう、ペニスにジェルが塗られる。宮㟢院長は、慣れた手つきで衝撃波が出るノズルを記者のペニスにあてがい、機械のスイッチを入れた。
治療

週に1~2回の治療を3週間連続で行い、3週間休止、再度3週間連続で治療。費用は40万円

 ノズルからは、「パチン! パチン!」と一定のリズムで衝撃波の照射音がこだまする。この音に一瞬ひるんでしまうが、ペニスは電気のようなチクチクとした感触を感じる程度で、痛いというほどではない。むしろほどよく気持ちいいくらいの刺激で、寝てしまう人もいるし、敏感な人ならば思わず勃起してしまうそうだ。  この治療は、1回あたりの施術で2000発の低衝撃波をペニスに与える。ペニスの根本とサオの部分、それぞれ2か所、計4か所に500発ずつ当てていく。この、時間にして15分程度の治療を12回行うのがベストだという。 低衝撃波 かくして記者のペニスは生まれて初めての連続衝撃を受け止め終えた。心なしかぐったりしているように見えた愚息だったが、翌朝には怒髪天を突く隆起。これが治療の効果とはただちに言えないが、すくなくとも男性機能にマイナスの影響はなさそうだ。  施術後、宮㟢院長は今後のED治療についてこう語った。 「性欲はいくつになってもなくなりませんから、充実した性生活を送りたいならば、ペニスを根本的にメンテナンスすることが大事です。やはり、低衝撃波治療は若い人のほうが効果が表れやすく、施術は早いに越したことはないです。お年を召している方だと、基本の12回では足りずに36回の施術が必要になる方もいますから。老化現象として、勃ちが悪くなるのは恥ずかしいことではないので積極的に治療してほしいと思います」  昔のサムライと同じく、刀は日頃からの手入れが大切なのだ。  また、前出の永井教授によれば、ED治療は、性生活の向上にとどまらず、健康増進の観点からもきわめて有益だという。 「’06年には、ED治療薬の成分が血管年齢を若返らせ動脈硬化を防止する作用があることが証明されており、メタボだった私は迷わず服用し始めました。EDの症状は、メタボなどの生活習慣病や脳梗塞や動脈硬化などの血管障害が進行しているサインである可能性も。医療者側としても早期に介入し、世の男性の健康維持に貢献していきたいです。EDをあなどるなかれ、と強く言いたいですね」  人生80年時代、ムスコとともにいつまでも元気にいたいものだ。 【永井 敦氏】 川崎医科大学泌尿器科教授。QOL(生活の質)に配慮した泌尿器科の最新治療に取り組む。近著に『男性機能の「真実」』(ブックマン社) 取材・文・撮影/野中ツトム・沼澤典史(清談社)
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