恋愛・結婚

「パパ活」市場の闇…“無銭詐欺パパ”や“パイプカットパパ”の悪行とは

“パイプカットパパ”たちの悪行

 また、お金くれず逃げる“無銭詐欺パパ”に次いで、さらに悪質?な嘘で女子を騙す“パイプカットパパ”も多いという。 「お手当をきちんとくれるパパの中には、お手当を渡す側の優位性につけ込んでパパ活女子たちに避妊をしたがらない男性がいます。そういった男性が避妊したがらないためにこぞって言うのが、“パイプカットしているから大丈夫”とか、“無精子症だから”という嘘です。どれだけスマートなデートができるパパでもこの発言をしたら、パパ活女子たちの評価は地に落ち「パイプカットパパ」と呼ばれてしまいます」  パイプカットしているからと言って性病のリスクがなくなるわけではない。だから避妊をしないでいい理由はないはずなのだが、パパたちも自分の欲望には勝てないようだ。
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自分には子供ができないと説明するパパ。ほんとか?

「パパ活のデートではシティホテルを利用することが多いのですが、シティホテルには避妊具を置いていないので、それを利用して“忘れちゃったから”と、避妊しないことを強要する男性も多いようです。サロンの女の子たちには、絶対自分でも避妊具を用意しておくように注意喚起しています」  ゆうと氏のサロンに所属するパパ活女子800人中、8割はパパ男性と肉体関係があるという。女性側も自主的に避妊の努力をしないと、既婚者男性との間で妊娠する危険性すらあるのだ。

疑似恋愛求めて広がるパパ活市場

「パパ活の市場はどんどん大きくなっていっているように感じています。サロン内で『去年1年間でいくらお手当てをもらったのか?』というアンケートを取ってみたら、80人のパパ活女子が回答しその合計金額がなんと2億円でした。また、サロン内の女子達の1回のデートでのお手当の平均は5万円でした」  5万円あればそれなりのお店で遊ぶことだってできる。それでも男性たちがパパ活をするのは、より一般的な“素人女性と出会いたいから”なのだとゆうと氏は話す。  男性たちが求めているのは、疑似恋愛的な関係なのだ。お店の女の子、ではなく、“普通の女性”とデートして失われた青春時代を取り戻したいのだ。そういった背景から、パパ活市場はどんどん広がっているのだという。  普通にパパ活を疑似恋愛として楽しむパパたちの中では、日常のささやかな楽しみとして機能しているパパ活も、市場が大きくなりすぎて、それを利用する悪い人間も増えているということだ。  もちろん、男性側も“やらずにお金だけ持ち逃げされる”という事例もあるという。ルールなきパパ活市場が、時とともに無法地帯と化しているのは確かなよう。それを考えると、ゆうと氏のやる“パパ活プロデュース”は必要なのかもしれない。<取材・文/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。
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