更新日:2023年04月27日 10:07
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30代以上は知っておきたいウイスキーの基礎知識。最初に知るべきは…

世界で一番飲まれているスコッチウイスキーは?

 次に、スコットランドです。スコッチウイスキーには、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーがあります。まず飲んでもらうのは、ブレンデッドウイスキーです。ジョニーウォーカーのブラックラベルやバランタイン12年などをストレートもしくはロックで味わってもらいます。  シングルモルトウイスキーは大麦のみを使っているのが特徴です。蒸留所の個性が出ており、それぞれにファンが付いています。ブレンデッドウイスキーとは、このシングルモルトウイスキーにグレーンウイスキーを混ぜたものです。グレーンウイスキーはトウモロコシや小麦などを原料としており、あまり個性が出ません。  個性の強いシングルモルトウイスキーを何種類も合わせ、グレーンウイスキーでまとめあげたのがブレンデッドウイスキーです。シングルモルトウイスキーと比べると個性は弱まりますが、そのぶん誰もが美味しく飲めるのが特徴です。  世界で一番飲まれているスコッチは、やはりジョニーウォーカーです。もちろんブレンデッドウイスキーで、日本ではラベルの色でジョニ黒とかジョニ赤と呼ばれることもあります。バランタインやシーバスリーガル、ベル、ホワイトホース、オールドパーなども有名です。  シングルモルトウイスキーでは、グレンフィディックという銘柄が世界一売れています。続けて、ザ・グレンリベット、ザ・マッカランが人気です。スコットランドのアイラ島で作られている癖の強いラフロイグもトップ10入りしています。

今年の夏、薬品系の香りが特徴的なラフロイグ蒸留所に行ってきました

 ここで、ジョニ黒が残っていても、シングルモルトを注文してしまいます。やはり売れているグレンフィディックかザ・グレンリベットにします。可能であれば、ストレートで飲んで欲しいところです。シングルモルトウイスキーの芳醇な香りと芯の通った味わいをブレンデッドウイスキーと比較してみましょう。  これで1時間半から2時間で4杯飲んだことになります。ほろ酔いになっているのではないでしょうか。たったこれだけとはいえ、今後飲むウイスキーのカテゴリーを理解できるようになり、味わえるレベルが深くなると思います。居酒屋でハイボールをがぶ飲みするのも最高ですが、BARで飲む際はぜひそのお酒がどんなカテゴリーに属するのか、というのを把握することをオススメします。そのほうがきっと、美味しく感じられます。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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