更新日:2023年04月27日 10:22
スポーツ

J2のFC琉球へと電撃移籍を果たした小野伸二。移籍の真相、引退の可能性など、すべてを語った

日の丸を一緒に背負った同期たちの存在

――サッカー選手にとって40歳は大ベテランです。否応なく、引退、その後の人生という言葉がよぎります。 小野:先のことなんか考えてないです。指導者とかも今は頭にないし、引退の文字なんかちらついたこともない。今はサッカーをやるだけですから。20代の選手と一緒にいると、「俺、おっさんだな」って思うこともありますが、別に悲観的な感じでもなく、年齢は40歳だけどサッカーが好きだという気持ちは変わらない。それでいいんじゃないかって。 ――黄金世代の同期が次々とグラウンドから離れています。同世代の選手たちの動向は気になりますか。 小野:気にならないと言ったら嘘になりますが、J1では遠藤保仁(ガンバ大阪)、曽ヶ端準(鹿島アントラーズ)、J2には南雄太(横浜FC)、J3は稲本潤一(FC相模原)、そして下部リーグでは沖縄SVの高原直泰が頑張っています。それぞれに活躍しているのを見たらやっぱり嬉しいし、負けられないなって。それに加えて、上の世代の中村俊輔さんやカズさんも、まだまだ現役。もっともっとやんなきゃいけないという気持ちは芽生えますよね。 ※11/12発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【小野伸二】 79年、静岡県沼津市出身。’93年にU-16日本代表に選出。その後も各年代の代表として活躍。清水商業卒業後は浦和レッドダイヤモンズに入団。その後、オランダ、ドイツ、オーストラリアのチームを渡り歩き、今年8月に北海道コンサドーレ札幌からFC琉球へ移籍 取材・文/松永多佳倫 撮影/赤松洋太
1968年生まれ。岐阜県出身。琉球大学卒。出版社勤務を経て2009年8月より沖縄在住。最新刊は『92歳、広岡達朗の正体』。著書に『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』(KADOKAWA)、『まかちょーけ 興南 甲子園優勝春夏連覇のその後』、『偏差値70の甲子園 ―僕たちは文武両道で東大を目指す―』、映画化にもなった『沖縄を変えた男 栽弘義 ―高校野球に捧げた生涯』、『偏差値70からの甲子園 ―僕たちは野球も学業も頂点を目指す―』、(ともに集英社文庫)、『善と悪 江夏豊ラストメッセージ』、『最後の黄金世代 遠藤保仁』、『史上最速の甲子園 創志学園野球部の奇跡』『沖縄のおさんぽ』(ともにKADOKAWA)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α文庫)、『永遠の一球 ―甲子園優勝投手のその後―』(河出書房新社)などがある。

92歳、広岡達朗の正体92歳、広岡達朗の正体

嫌われた“球界の最長老”が遺したかったものとは――。


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