恋愛・結婚

許される不倫と許されない不倫の違い…浮気問題を大真面目に考える

「浮気や不倫、あなたはどう思いますか?」
不倫

※写真はイメージです

 ワイドショーや週刊誌、はたまた井戸端会議などでも度々題材になる「不倫・浮気」。本来なら許されぬ不貞行為であり、ある人は人生を壊され、ある人は人生の“救い”にもなっている人もいて、その立場により答えは違うはず。そんな不倫・浮気の専門家たちの“考え”を一度に聞けるイベントが11月20日、東京都渋谷区のカフェで開催された。その名も「浮気や不倫、あなたはどう思いますか? ~これからのパートナーシップを考える」だ。  主催は結婚後の夫婦関係のありかたを教える勉強会『LIFE SKILL Design College』。イベントは平日の午前中スタートにも関わらず、会場には多くの悩める?男女が集い満員に。今回は特別にその様子をお届けしたい。まずは主催者で結婚教育専門家の棚橋美枝子氏が登壇し、「人は幸せになりたくて結婚し、幸せになりたくて離婚するもの。結婚ってなんとなくでも行けるんちゃうん? という時代ではありません。女性だけではなく、男性も一緒に結婚というキーワードから人生を考えるべきです」と挨拶から始まった。

不倫・浮気のスペシャリストが登壇。15分間“自分の考え”を語る

 一番手として登壇したのは、これまで20年以上かけて不倫をする人・された人の声を聞いてきたジャーナリストの亀山早苗氏。近年の不倫は「新たな価値観でする人が増えてきている」とし、こう語る。

亀山早苗氏

「近年、生活を共にするのは配偶者だけど愛しているのは恋人、というような不倫のスタイルが増えてきています。『結婚は生活、不倫は恋愛』、と切り離し、このどちらも手に入れたいんでしょうね。W不倫も多いです。特に家庭は大事だから離婚する気はない、でも不倫したい、と配偶者にバレることなく細々と何十年も不倫関係を続けるわけです。  このパターンの不倫をしている方の配偶者は全く気が付いていない場合もあれば、うすうす不倫をしていることを感じているけど諦めている、など人それぞれです。特に、今の50代以下の世代は結婚前に何人かの相手と恋愛をしているのが当たり前なので、恋愛に対する罪悪感がないというか、結婚は恋愛とは別ものだよねという考えを持った方が多いように思います」  と明かした。亀山氏自身は、「結婚という制度には乗っていても心は自由なもの」だと考えているという。「不倫=許してはいけない」という世論に対し亀山氏は、これらを無駄と考えているようだ。 「(配偶者が不倫相手に心を奪われているのに)無理矢理止めたって逆効果で、意味がありません。また、不倫や浮気をした相手に対し、『裏切り者』『絶対に許さない』と言う人は多くいますけど、そもそも人の心は自由なものなのにどうしてそういうことを言えるのかな? と不思議に思いますね。現在日本では一部の地域で同性のパートナーシップ制度が認められていますけど、同性だけでなく異性間でも別姓を含め、“ゆるい結婚”として、認められればいいのにと思います」

不倫を“された側”の選択肢は、一番笑顔になれるか

 続いて登壇したのは、これまでにのべ5000人の相談に乗ってきたという不倫解決カウンセラーの河村陽子氏は、自身も夫の不倫に悩んだ過去があるという。言わば“された側”だ。その経験を踏まえてカウンセラーに転身したという。  ご自身は当時離婚をすることはなかったが、カウンセラーとしては「その人が離婚をして幸せになれるのであれば離婚という選択肢もあり」だと考えていると話す。

河村陽子氏

「私はクライアント(相談者)の方からよく、『夫が不倫しているのですが、離婚したほうがいいでしょうか』という質問を受けます。でもこの質問に対しては『あなたはどう思うの?』と返すようにしています。『わかりません』なんて返ってきた場合には『なぜわからないのか』を聞いて掘り下げていきます。その意図としては、大切なのは『自分が一番笑顔になれる選択はどれなのか』を自分で理解することだからです。なので、一番笑顔になれる方法を一緒に探っていきます」  ここでちょっと面白い河村氏の持論が展開された。 「不倫する女性には2種類いるんですね。ゴーゴン(ギリシア神話に登場するメドゥーサ)系か、カピバラ系。ゴーゴン系は男性を支配下におこうとする女性で、別れようとすると暴力をふるうなど凶暴です。カピバラ系は普段はおとなしく男性に従順なのですが、やはり別れようとすると粘着質になることもあるのが特徴。  もし不倫相手と別れたいという相談を受けた場合には、このどちらのタイプの女性がお相手かによっても対策は変わってくるんです。なので男性は終わらせ方も考えながら、その女性と付き合うかどうか覚悟を持った方が良いと思いますよ……!」
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不倫のしやすい時代の理由
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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