恋愛・結婚

許される不倫と許されない不倫の違い…浮気問題を大真面目に考える

亀山早苗氏インタビュー「妻と戦ってみて!」

 近年は芸能人の不倫問題が世間を騒がせることが多い。しかし世間の反応が異なることも多く、一方で激しいバッシングにさらされる人もいれば、何事もなかったかのように忘れられる人もいる。イベント終了後、これまで数々の夫婦問題に向き合ってきた亀山氏にこれらについて疑問をぶつけてみた。 ――「亀山さんから見て、『肯定される不倫と否定される不倫』の違いは何だと思いますか? 亀山氏:芸能人でいえば、ベッキーは許されなかったけど斉藤由貴は許された感じがしますよね。その差はイメージ。『あの人はこういう人だよね』っていう我々のイメージが、斉藤由貴は『過去にもやってたし、あの人ならやりそうだよね』って感じだったけど、ベッキーはそうではなくて『いい子!』って感じだったから見ている人は勝手に裏切られたように感じたのではないでしょうか。  これは芸能人ではない人も同じで、そういうことをしなさそうな人が不倫をした、ということが(会社などで)発覚すると、そのイメージがなかった人ほど叩かれる傾向にあります」 ――ちなみに、最近はどのような男性が不倫市場でモテるのでしょうか? 亀山氏:最近は『妻が一番大好き!だけど(不倫相手の)彼女のことも一番好き!』という男性が増えているんです。その妻も彼女も自立したタイプの女性であることが多いです。自立した方が相手だからおそらく『僕が幸せにしてあげなくちゃ』というプレッシャーがないのが良いかもしれないですね。  ちなみに亀山氏が、妻も不倫相手も一番好きというその彼に「妻と不倫相手、同時に溺れていたらどちらを助ける?」と聞いたところ、「自分が沈みます」と答えたという。 亀山氏:今は昔とは違って、『妻のことも彼女のことも幸せにしなきゃ』という男性よりも、この男性のように『一緒にいると僕が幸せだから』というタイプの方が意外とモテているのかもしれませんね。人を幸せにする、ということ自体が不遜なことですから。 ――最後に、夫婦関係に悩むSPA!読者へのアドバイスをお願いいたします! 亀山氏:妻との関係がうまくいかなかったり、配偶者と合わないと感じたりしたときは物理的に離れてみるのもひとつの方法だし、我慢しないで離婚してもいいと思います。でもそんなに簡単に離婚はできないよ、一緒に生きていきたいんだよという場合は……まずは結婚当初を思い出してみることをおすすめします。  でもね、基本的に結婚って好きな相手であれば誰としても同じなんです。日常生活が続くだけですから。だからどうやったら今の相手と居心地のいい状態を実現できるか、相手にも投げかけてみたらいいのではないでしょうか。その投げかけを嫌がる妻はいないと思います。  もしも妻がその提案を嫌がったり、反応が悪かったりしたらそれはもう関係は修復できないかもしれないですよね。まずは提案してみるだけでもいいし、関係性から逃げずに妻と戦ってみてほしいですね  どうしても妻に何かを提案する、ということや、関係性に一石を投じるということを苦手に感じる男性も多いことだろう。しかし、よりよい結婚生活の実現のためには歩み寄ることが必要なのだ。これからの時代は男女関係なく互いに歩み寄りコミュニケーションをとっていかなければならないのだろう。……そんなことを感じ、自分のコミュニケーション方法について考え直すきっかけができた1日となった。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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