更新日:2023年05月07日 13:46
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「冬の賞与平均96.5万円」は大手だけ。ボーナスをエサにされる中小企業社員の嘆き

「賞与あり」で入社してみたら…就業規則に“賞与は支給しない”

お金 めぐたんの愚痴垢さん(@megutang13)は、過去に正社員として転職した際に、「ボーナス出す出す詐欺」に遭ったと語る。 「その会社は転職エージェントを使わない会社だったので、自己応募で転職をしました。求人サイトにも雇用契約書にも“賞与あり”と書いてあったのに、就業規則では“賞与は支給しない”となっていました」(めぐたんの愚痴垢さん、以下同)  実際に応募したという求人サイトの「募集要項」を見せてもらうと、「年収例」には「500万円(30歳・入社2年目)/月収37万円+賞与」と書かれている。さらに、採用時に給与や勤務条件について記載し、双方で確認をする「採用条件通知書」にもはっきりと「賞与:原則有」と記載されている。  この「原則」が「業績が悪いと出ない時もある」という意味なのかと思いきや……。 「賞与は最初から支給なしって言われ、それに対する説明もありませんでした」  会社側に確信犯的な意図を感じる。さらには、社員から搾取する抜け道が複数用意されていたという。 「全員が“みなし残業制”となっていて、部署によっても残業時間は違ってくるんですけど、残業がどんなに多い部署でもみなし40時間とかにされ、最低賃金を下回らないように計算して雇用契約書を作っていました。  それだけではなく、実働が8時間なのに、勤務時間は9:00から18:30までの9時間半拘束でした。本来なら休憩時間は1時間半必要です。お昼休みの1時間は必ず取れましたが、残りの30分は個人の裁量で、トイレに行ったり煙草を吸ったりしていればそれぐらいになるよね、ってことになっていました。恐らくですが、『30分自主的に働いてくれたらラッキー』とは思っていたのではないでしょうか」 「めぐたんの愚痴垢」さんはこの会社を「すでに辞めて、今は超絶ホワイトの会社に転職しました」と話すのでひと安心だが、求人情報の「賞与あり」はアテにならないようだ。  正社員だからボーナスがもらえるとは限らないし、会社から守られるとも限らない。少なくともボーナスは「もらえたらラッキー」くらいに考え、アテにしないでおいたほうがいいのかもしれない……。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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