史上初のJK「公認会計士」合格者・星絵里香にせまる
――学校生活もある中で、並々ならぬ努力ですね。何部だったんですか?
星:演劇部でした! 昔、子役事務所にいて、習い事感覚でお芝居をやってて、それがきっかけで入部しました。部活ではオリジナルの脚本で上映して、役者も裏方もやったけど、照明が1番好きでした。
中学生のころ、「将来、何になりたいかな」って考えたとき、演劇が好きで、「なんでもいいから舞台をやりたい!」って思ったんですけど、才能がないとむずかしい世界だなと思って。
――中学生なのに、シビアな考え方ですね。
星:演劇は、好きだけど才能はない。でも簿記は中学生で二級を取って、「こっちは得意かも」って。だから、「好き」と「得意」がどっちも活かせる、演劇コンサルタントになりたいんです。公認会計士の資格を取ったので、進学せずに就職する道もあったんですけど、大学生の間に劇団のお手伝いをして、舞台を作るときのお金の動き方とかを勉強したいなって思ってます。
私は『ロロ』とか、小劇場系の舞台が好きで。でも、『劇団四季』みたいな、帝国劇場でやるくらい大きな舞台はきちんと収益化しているけど、小劇場系の舞台はチケットノルマがあったり、みんなバイトをしていたり……そういう人たちがもっと舞台に集中できるように、宣伝とか運営を一緒にやっていきたいんです。
――もうやりたいことが明確にあるんですね。
星:はい! あともう1つ、会計とか経済の知識をもっといろんな人に知ってもらいたいです!
ツイッターを始めたのは、会計の啓蒙がしたかったからなんですけど……被写体をやっているのは、「写真」って拡散されやすいなと思って。今まで「会計」に興味のなかった人まで届くといいなぁって気持ちで投稿してます。始めてみたら楽しくて、今は高校生の頃から好きだったモデルさんやカメラマンさんがいた撮影会に所属させてもらってます。
株式投資とか、気軽にできる時代ですけど、知らないことで損をしてる人も多いと思っていて。仕事の上でも、「貸借対照表」とか「損益計算書」とか、経理の人だけがわかっていたらいいっていうものじゃなくて、営業の人とか、働く人みんなが知ってる方がいい知識って実はたくさんあるんです。
――耳が痛いです……。会計初心者は何から始めたらいいですか?
星:「#会計クイズ」というものがあって、オンラインサロン『ファイナンスラボ』内や、ツイッター上でもやっていますよ。会計について基礎的なことも書いてあるので、まずはこれをフォローするといいと思います。
あと、「ビジネス図解研究所」のnoteでは、企業がどこでどのように収益を上げているか、ビジネスモデルをわかりやすく図にして発信してるんです。このnoteをフォローするとか、図解をしているメンバーのツイッターをフォローするのもおすすめですよ!
華奢な見た目とは裏腹に、どんな質問にも明晰な回答をくれた星絵里香さん。強い「会計」愛と演劇への熱意を感じた。今後も邁進する彼女を思わず目で追ってしまうだろう。
【星絵里香】
‘00年生まれ。日本公認会計士協会の準会員会幹事。’18年に公認会計士試験に初の女子高生、女性史上最年少で合格。上智大学経済学部在学。REFINE撮影会に所属。
ツイッター:@heath__photo
インスタグラム:heath_h27
<取材・文/小西 麗 撮影/山川修一>
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