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2019年「最高・最低だったドラマ」をTV業界人が選定。『あな番』の評価は…

オリジナルドラマはもっと作りこむべき…の声

 最後に、海外ドラマ通でもありアニメや連ドラを描ける脚本家C氏にも、脚本基準で“最高と最低”を選んでもらった。
だから私は推しました

画像:だから私は推しました公式サイト(NHK)

「アラサーOLが地下アイドルにハマっていく『だから私は推しました』(NHK、土曜夜11時30分~)が今年最高の一作です。アイドルの光と影に迫っていましたが、ちゃんとリサーチもされていたのかとにかくリアルでしたし、登場人物の挫折や成長が巧みに描かれていて、毎週楽しく見ていました。『ごちそうさん』『義母と娘のブルース』などのヒット作を書いてきた森下佳子さんの脚本術に改めて唸らされましたね。これが深夜ドラマだったのはもったいないです!」  続いて、C氏にも「最低ドラマ」を尋ねると、即答で返事がやってきた。
わたし旦那をシェアしてた

画像:わたし旦那をシェアしてた公式サイト(読売テレビ)

「最後まで見たうえで、はっきり言うと『わたし旦那をシェアしてた』(日テレ系、木曜夜11時59分~)です。夫が3人の女性と「事実婚」をしており、夫の死後に3人が遺産を巡って争うという話ですが、オリジナルとはいえアイデア先行すぎて“物語が破綻しまくり”でした……。サスペンス作品としてもご都合主義的な展開が多すぎ。原作ではないオリジナルドラマは昨今では貴重なので、もっともっと作り込んでほしかったですね……」  このように3名の業界関係者に今年の「最高のドラマ」と「最低のドラマ」を選んでもらったが、アナタも今年を振り返りつつ、最高と最低の一作をぜひ選んでみてほしい。  最後に、本当に最低なのは“ドラマを見ない”という事態になること――。そういった危機に陥る前に、良作からヒントを得て、次なるヒット作を作っていってもらいたい。<取材・文/木田トウセイ>
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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