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実家の雪下ろしは超重労働、帰省のたびにご近所さんから催促も…

 地域によっては記録的な少なさと報じられている今シーズンの積雪量。スキー場や周辺の宿泊施設にとっては死活問題だが、その一方で「雪かきの負担が少ない」と歓迎している人がいるのも事実だ。
積雪イメージ

雪国で暮らす人にとって、除雪作業は重労働だ

 雪国で暮らす人にとって冬場の除雪作業は重労働。大雪になれば1日3回の除雪作業に追われることもあり、専用スコップや融雪剤などの購入費用だってバカにならない。  ただし、何より問題なのは高齢過疎化で除雪作業ができる人が減っていること。実際、雪の重みに耐えきれずに押しつぶされている家を雪国ではよく見かける。

実家だけでなく近所の家もボランティアで雪下ろし

「そうならないために毎年冬場に1~2回、実家の屋根の雪下ろしをするために帰省します。おかげで身体が休まるどころか毎回筋肉痛ですよ」  そう笑いながら話すのは、都内の情報通信会社に勤める武田実さん(仮名・33歳)。現在、北海道の内陸部にある実家には誰も住んでいないが、母親の希望もあり処分せずにそのまま残している。 「あまりに田舎すぎて売るに売れないっていうのもありますけど、私にとっても思い出の詰まった家ですから。ただ、そうは言っても作業中は、寒いわ疲れるわで大変です。今回の年末年始は、暖冬で雪も少なかったから帰省しないで済んだので本当に助かりました。今後の積雪状況次第では1~2月中に一度は行くことになりそうですけど(笑)」
雪かき

武田さんの実家近くの積雪風景

 ちなみに屋根の雪下ろしは転落などの危険が伴うため、道内に住む兄と2人で作業にあたっている。1人だと屋根から落ちた際、雪だまりにハマって身動きが取れない場合があるからだという。 「実家の屋根の一部は滑りやすいトタン製なんです。一昨年雪下ろししていたときに滑り落ちたときは、兄にすぐ気づいてもらえず、しばらく胸から下は雪の中に埋まったままでした。あれはさすがに焦りましたね」  しかも、雪下ろしは実家だけでは終わらない。近所の家の除雪作業も一緒に行うため、朝から夕方までの1日作業になってしまうことも珍しくないそうだ。 「80代のひとり暮らしのおばあちゃんが何人か住んでいて、私も兄も子供のころから可愛がってもらいましたから。それに市の除雪車は家の前の雪しか持っていってくれず、屋根の雪下ろしは有料の業者を頼んだりしなければなりません。それだと年金暮らしの方にとっては負担ですから。私は帰省したときは近所に挨拶へ伺うのですが、向こうは雪下ろしのために戻ってきたの知っているため、『ついでにやりましょうか?』と言わないわけにはいかなくて……」
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雪下ろしの催促で疲弊。業者に頼むか検討も
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