更新日:2021年03月30日 15:52
お金

パチンコ屋で禁止されているイベントが今も横行する裏側

“善意の第三者”がやっていると思いたいが……

 果たして彼らは完全に善意、無償でこうした行動を行っているのか。アフィリエイターとしての行動なのか。それとも広告代理店などからの依頼があるのか……。彼らの中には自ら「広告会社所属」と身分を明かしている者もいる。もし代理店などから金銭が渡っているようなら、それは先般「アナと雪の女王2」で問題になったステルスマーケティングと何が違うのだろうか。

具体的な機種名を挙げる者も……

 ホールにとってみれば、広告宣伝の契約がなければ「勝手に善意の第三者が宣伝してくれている」だけでありなんの問題はない。万が一代理店に依頼した結果こうしたツイートが流布されているとしたら問題である。筆者が在住している関東圏では、出玉状況報告ツイートがある複数のチェーンに偏って見受けられるのが気になるところだが……。  ともかくその内情は当事者にしかわからない。だが少なくとも、広告宣伝なのか、ステマなのかよくわからない、責任の主体すらどこにあるのかもわからないツイートが流布している現状は、警察が求める「清浄な風俗環境(風営法第十六条)」に反しているのではないか。  朝から4000人の大行列のホールを警察が望んでいるのかというと、おそらくその答えはNOだ。こうした抜け穴的、脱法的とも呼べる手法で“隠れイベント”が横行することで得をするのはごく一部の限られた者だけである。しわ寄せは一般客によることは火を見るよりも明らかだ。こうした状況は警察の過剰な規制が招いた現状ともいえるのだが……。  先日発売され、発売即重版となり話題の書籍、大崎一万発氏、ヒロシ・ヤング氏の共著『パチンコ滅亡論』では、現状の広告規制やパチンコ業界とイベントとの関係などについて言及。「映像出演者などが収録の事実のみ告知するのは認めてほしい」という提言がなされている。パチンコ業界における広告宣伝規制の諸問題も本稿よりさらに詳細に語られているので、この問題に関心のある諸兄は手にとっていただければ幸いである。 <取材・文/ベンチ猪俣>
パチスロ必勝ガイドでの編集を経て現在フリーの編集及びライター業、兼スロニート。パチスロを中心にギャンブル全般が興味の対象。ツイッターアカウントは @bench_i
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パチンコ滅亡論

もう、パチンコなんてヤメてしまえ…… パチンコを愛し、その半生を捧げた2人が、パチンコを愛するが故に行き着いた境地から見えたパチンコの姿とは、一体何なのか?

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