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パチンコ依存を動機とする犯罪。その関連性はどれほどか?

―[パチンコ崩壊論]―

そもそもパチンコ依存は悪なのか?

パチンコ 日本は公営ギャンブルが5競技(中央競馬・地方競馬・競輪・競艇・オートレース)運営され、宝くじも多数販売されているギャンブル好き国家である。一方、建前上はギャンブルにハマるやつは悪である、という風潮があることは否めない。 そんなギャンブルの中でもダントツで嫌悪されているのがパチンコ・パチスロであろう。 「ギャンブルなんだか、遊技なんだかよくわからないグレーゾーンのものが大手を振って営業しているのはおかしい」「パチンコ企業経営陣への民族蔑視」「警察とパチンコは癒着してそう」などと、主にインターネットを中心にバッシングの的となってきた。今般のコロナ禍においては地上波ワイドショーや政治家からも目の敵にされるような扱いを受け、バッシングは行き着くところまで行き着いた感がある。  果たしてパチンコは、パチンコユーザーはそれほど悪なのか? そのすべてを語り尽くすには到底及ばないが、本稿では昔からある「パチンコユーザーはギャンブル依存症で借金作って犯罪犯すようなヤツばかり」というパチンコユーザーへの偏見に関して、大崎一万発氏とヒロシ・ヤング氏の著書『パチンコ崩壊論』から引用しつつ反論していきたい。

1時間あたり1500円で遊べる遊技

 現在のパチンコ・パチスロは、度重なる規制で射幸性のコントロールが効いている。効いていると言うより、むしろ規制でがんじがらめになってしまい、往年の連チャン機、狂乱と言われたパチスロ4号機、苛烈を極めた爆裂5号機時代からすれば、射幸性は極端に落ちている。 どれくらい射幸性が落ちたかと言うと、現行基準の検査を適合した新台がことごとく不人気で導入から半月前後で誰も座らなくなるくらい、射幸性が落ちている。そう、客からすれば「打つ価値」が極端に薄れた仕様になっているのである。  4円パチンコ・20円パチスロの時間粗利(※1時間あたり、台ごとの店の収支)は全国平均値で1500円弱。甘く使われがちな海物語シリーズやジャグラーシリーズであれば時間粗利数百円で運用している店も多い。  365日毎日ホールで開店から閉店まで13時間打ち続けたとして、711万円程度の負けになる計算だ。年間711万円、金額だけを見れば大きな金額である。  しかし、パチンコを一度でも打ったことがある方であれば容易に想像できるはずだ。1年通して毎日パチンコ屋で開店から閉店まで打ち続けるのは現実的には不可能に限りなく近い。会社員であれば仕事がある。仕事がなかったとしても、騒音の中13時間パチンコ台の前に座り続け、集中して台に向き合った後の疲労感は翌日まで残る。身体にダメージを負ってまで閉店まで打ち切り、さらに早朝からパチンコ屋に並ぶのはもはやパチプロと言われる人種くらいである。
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全国調査で判明したパチンコ依存と犯罪の関係性
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※現在発売中の『パチンコ崩壊論』では大崎一万発氏、ヒロシ・ヤング氏が篠原教授とパチンコ依存や「脳汁」についての鼎談を行っている。警察との関係性やパチンコ業界が触れられたくない諸問題についても激論を戦わせているので、アンチパチンコ派にこそ読んでいただきたい一冊である。

パチンコ崩壊論

コロナがパチンコ業界にもたらしたもの、変えたものとは一体何だったのか。

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