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パチンコ雑誌はYoutubeで健全化するか? パチンコ業界を変えるYoutubeの力

―[パチンコ崩壊論]―

販促ツールとしてパチンコと相性のいいYouTube

大崎一万発 ヒロシ・ヤング

業界のご意見番として、舌鋒鋭くパチンコ業界に斬り込む大崎一万発氏とヒロシ・ヤング氏

 パチンコメーカー、パチンコ屋の販促ツールとして……すなわち、パチンコ業界にとって欠かせない販促ツールとなったYouTube。8月に設置されるユニバーサルの「SLOT劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」は導入前にVチューバーの3D配信とコラボし、ツイッターなどではかなりの反響があった。  有名演者であれば10万回再生も当たり前。新機種のPVがメーカーからアップされることは最早当たり前、導入前の機種を検索にかければ試打動画も容易に見ることができる。もちろん他ジャンルでも多く見られる巨乳ユーチューバーも複数いる。  果たしてYouTubeはパチンコ業界をどう変えたのか? どう変えていくのか? 先日発売された新書、『新装版パチンコ滅亡論』の著者である大崎一万発とヒロシ・ヤングもそれぞれYouTubeに進出しており、本書の中でパチンコYouTube情勢を鋭く分析しているので引用しながら、解説していこう。

パチンコ屋が運営しているyoutubeは地獄

「自分がYouTubeやるにあたって、ホールのやっているチャンネルもいろいろ見たんだけど、もう地獄だね」  と語る大崎一万発氏が自身のYouTubeチャンネル「まんぱつ」を開設するにあたり、パチンコ屋が運営するYouTubeチャンネルをチェックしたときの率直な所感である。 「マジでM1の予選で1回戦落ちするみたいなことを延々やってるわけ(笑)。300回しか視聴がつかなくて、4回くらいで更新が止まっているのもあって、もう、ひどいひどい」  大手パチンコ屋のYouTubeを実際に検索してみると、有名演者を使ったものは当然ながら再生回数が多いものの、自社スタッフが出演したものは通常の再生数の10分の1以下。例を挙げれば「ギネスに挑戦する」「地域の観光名所を案内」「パチンコあるある」……それぞれ再生回数は1000回前後である。 「結果を問われるから数字を伸ばすために有名演者さんに声をかけ、タレントさんを起用したりして。パッと見の数字は伸びるんだけど、でも当のホールにはなんの意味もないことは多い。得してるのは演者だけ、みたいなね」  
ヒロシ・ヤング

大崎氏に続きYoutubeチャンネルを開設したヒロシ・ヤング氏

 こうした大崎氏の意見に対して、ヒロシ・ヤング氏は自信がYoutubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る?」を開設して改めて感じたことをこう述べている。 「自分で始めてみてわかったし、いろんな人が言っていることでもあるけど、やっぱりり継続がいちばんなんだよね。(中略)でも、企業がYouTubeに手を出した場合、業務だから割と早い段階で結果を問われるのは当たり前のこと」  7のつく日やゾロ目の日などに動画をアップすることで特定日の示唆を行うケースも多数あり、すべてが無駄とは言えないが、継続もおぼつかないパチンコ屋がやるYouTube、コンテンツとしてはやはり「地獄」であると言えそうだ。
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Youtubeがパチンコメディアを健全化する
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勝SPA!

新装版 パチンコ滅亡論

発売前から重版出来するなど、ファンだけでなくメーカーやホールなど、パチンコ業界に大きな衝撃を与えた『パチンコ滅亡論』を再構成し、加筆修正と新章を書き加えた一冊

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